愛猫を遊ばせるには『危険なキャットタワー』とは?3つの特徴 起こり得るトラブルも

2025-01-07 06:00

運動不足&ストレス解消、くつろぎの場など、キャットタワーにはさまざまなメリットがあります。いずれも猫の健康維持に欠かせない要素です。今回は、危険をもたらすキャットタワーにはどんなものがあるか、3つのケースを紹介します。特に、初めての購入を検討中のみなさんは今後の参考にしてみてください。

1.安定性に欠ける

タワーのうえで見つめる猫

キャットタワーには、「突っ張りタイプ」と「据え置きタイプ」、主に2種類があります。

「据え置き型」のメリットは、設置やお手入れが簡単で、体型や年齢を問わず、幅広く対応でき、種類が豊富なことです。

一方、床と天井を支柱で固定する「突っ張りタイプ」のメリットは、「据え置きタイプ」に比べると、ステップの位置が高いことで、高所好き、活動量の多い猫にピッタリです。また、スマートなつくりになっているので、必要以上に場所を取りません。

それぞれに長所はありますが、気をつけたいのは、安定性の問題です。

「据え置きタイプ」は、しっかりした土台であっても、想定外の地震が起きると、転倒してしまう恐れがあります。大型のキャットタワーが倒れれば、愛猫も、飼い主さんも下敷きになりかねません。

ケガを避けるためにも、耐震マットを土台の下に敷くなど、普段から万全な地震対策が不可欠です。

「突っ張り型」に関しては、長く使用するにつれ、固定した状態が緩んだ結果、傾いたり、倒れたりする場合もあります。さらに、梁や桁以外の場所に設置すると、不安定になってしまうことも注意点のひとつです。

安定性に欠けるキャットタワーは、思いがけない事故につながります。「据え置きタイプ」「突っ張りタイプ」、どちらを選ぶにせよ、安全面だけは十分に留意したいものです。

2.キャットタワーのまわりが危険物だらけ

ストーブと猫

運動が得意な猫でも、キャットタワー使用中に、ステップを踏み外したり、飛び損ねたり、あるいは、寝相を変えた拍子に、落下することもあります。

もしキャットタワーまわりに尖ったモノや陶器、ガラス製品などを置いていたら、誤って落下したとき、ケガを負いかねません。ストーブやヒーターなどの暖房器具だった場合、火傷や火災の危険性も高まります。

予期せぬ危険を回避するには、キャットタワーまわりにはモノを置かない、日頃から整理整頓する、以上の2点がとても大切です。

なお、キャットタワーの設置場所としては、脱走対策済みの窓際や部屋全体を俯瞰(ふかん)できるところなどが挙げられます。落ち着いて過ごせるうえに、飼い主さんを確認できる位置が理想的です。

3.愛猫の実状に合わないキャットタワー

タワーでくつろぐ猫たち

キャットタワー自体には問題がなくても、愛猫の実態に合っていなければ、危険につながるケースもあります。代表的なのは、多頭飼いで「突っ張りタイプ」を使用するときです。

「突っ張り型タイプ」は、「据え置きタイプ」よりも耐荷重レベルが低く、たとえば、ひとつの場所に複数の猫が集合してしまうと、最悪の場合、倒れてしまう可能性があります。

「突っ張りタイプ」を選ぶ際は、支柱やステップの強度を確認したうえで、複数の支柱がある、ネジで天井に固定できる、という点に注目してみてください。間違って落下したときに備えて、タワーまわりにクッション性のあるマットを敷くのも効果的です。

ちなみに、子猫をはじめ、メインクーンやラグドールなどの大型種、動きの少ないシニア猫については、高さが控えめで、安定感のある「据え置きタイプ」がうってつけです。

特にシニア猫や、スコティッシュフォールドなど関節炎を起こしやすい猫では、スロープ付きのものや段差が低く細かいものなど、関節の負担になりづらいキャットタワーを選びましょう。

年齢や体格、猫種、日頃の運動量、あるいは、おうち環境などによって、ふさわしいキャットタワーも違ってきます。飼い主さんはその点をよく考えて、愛猫に最適なものを選ぶようにしましょう。

まとめ

キャットタワーに乗るベンガル

野生時代から、猫は木を登ったり、降りたり、上下運動が好きな動物です。キャットタワーを上手に使えば、愛猫の健康維持にもつながります。

今回は、危険性のあるキャットタワーについて解説しました。キャットタワーを選ぶ際には、安定性はもちろんのこと、タワーまわりに危ないモノを置かない、さらに愛猫の実状に合っている、この3つの基本方針を心がけてみてください。

関連記事

元野良猫をおくるみで包んで爪切りしてみたら…想像以上の結果と『赤ちゃんすぎる姿』に爆笑「可愛いの限界突破w」「面白すぎw」
『猫の開きの作り方講習会』で黒猫先生が『お手本』をみせた結果…見事な姿が523万表示「素晴らしい手際」「全人類に見てほしい」と絶賛の声
猫は一緒に寝る人を選んでいる?人のそばで寝る理由、一緒に寝る方法と注意点
猫は『好きな人』と『嫌いな人』を区別している
コオロギを食べて『ギリギリで生きていた子猫』、3ヶ月後になると……「目つきが全然違う!」「キラキラしとる」と劇的ビフォーアフターが話題

  1. 世界初オーストラリアで16歳未満“SNS禁止法”施行 12歳「TikTokが使えなくなった」各国で進む“SNS規制”日本では?【news23】
  2. スリランカでのサイクロン被害 派遣された医療チームが日本へ帰国 解団式を行う
  3. 「si」→「shi」「ti」→「chi」ローマ字表記を約70年ぶりに改定へ 「ヘボン式」統一でどう変わる【Nスタ】
  4. 「落としもの」が“検索”可能に?!施設や公共交通機関の「壁」越える新サービス【Nスタ解説】
  5. 【 芦田愛菜 】「“生きること” “愛”について深く考えるキッカケをもらった」 岡田将生の“迷い”にも神回答
  6. こたつの中が熱くなってくると→猫がとった『予想外のスタイル』に笑ってしまう人が続出「可愛すぎるw」「上手な付き合い方w」と1万いいね
  7. 家賃高騰で「広さ」を妥協?「自分が我慢すれば…」と若年層は“近さ”優先か 戸建ても…?【Nスタ解説】
  8. 猫が『亡くなる直前』にみせる兆候5つ 限られた時間で飼い主ができることもご紹介
  9. 犬の老化が進む『タブー行為』5選 避けるべき絶対NG行動や飼い主が見直すべき暮らし方まで
  10. 【 秋吉久美子 】「方向音痴なので笑」360度ステージに苦戦「観ると大変そうじゃないのが悔しい」
  1. 「自称・一夫多妻」の男とその妻ら3人逮捕…20代女性との性交動画を盗撮し動画サイトに投稿したか 警視庁
  2. 【速報】小5男児がトラックにひかれ心肺停止の重体 東京・板橋区 警視庁
  3. ドン・キホーテが新業態オープン コスメなど最大90%割引で販売 物価高などを背景に「オフプライスストア」急拡大
  4. ロンドンで進む中国の「メガ大使館」建設計画 “国境を越えた弾圧”を危惧…香港からの亡命者が抗議の声
  5. 【 釣りアイドル・神野梓 】 車大破の事故 命を救った「iPhoneの『衝突事故検出』機能」 強い衝撃を感知後 「反応がないと119や緊急連絡先に自動通報してくれます」
  6. 【速報】小5男児が横断歩道でトラックにひかれる 搬送先の病院で死亡 東京・板橋区 警視庁
  7. 「si」→「shi」「ti」→「chi」ローマ字表記を約70年ぶりに改定へ 「ヘボン式」統一でどう変わる【Nスタ】
  8. 【 HKT48 】 17日(水)の劇場公演を中止 「諸般の事情を踏まえ」
  9. 【 芦田愛菜 】「“生きること” “愛”について深く考えるキッカケをもらった」 岡田将生の“迷い”にも神回答
  10. 帰省・忘年会などで事故多発“魔の12月” 警察官コンビが「笑い」で伝える交通安全【Nスタ解説】
  11. 「落としもの」が“検索”可能に?!施設や公共交通機関の「壁」越える新サービス【Nスタ解説】
  12. 家賃高騰で「広さ」を妥協?「自分が我慢すれば…」と若年層は“近さ”優先か 戸建ても…?【Nスタ解説】