みなさんタコは好きですか?
日本人のソウルフードたこ焼きにして食べちゃう人もいれば、タコという生き物そのものが好きという人もいますよね。……でも、その生態について知っている人は少ないと思います。
驚きなのはタコには心臓が3つあり、脳が9つあると言われていること。これだけでも衝撃なのに、祖先は地球外生命体説まであるほどです。ここではそんなタコの秘密についてご紹介します!
タコとは?
タコは実はまだまだ謎が多い生き物であり、すべてを解明しているのかと言えばそうではありません。むしろ研究者も首をかしげてしまうような生態を持っていることで知られているんですよね!
生態
タコは柔軟な身体を持つ海のハンター。伊勢海老からカモメまで食べることもあり、海の掃除屋と呼ぶ人もいます。未だに解明されていない生態が多く、生命活動においては主に小型から中型の魚を捕食して生きていると考えられています。
逆に捕食されそうな際は足を切り離して逃げることもあるなど、かなり奇妙な生態も。しかも、逃げる際に切り離した足は再生するのに、ストレスで自ら食べた場合は再生しないという特殊な体質。
いや、そもそもストレスで自分の足を食べるって……!笑
流れる血は青いです。タコに限らず軟体動物や節足動物は血が青い。その理由は脊椎動物のヘモグロビンとは違うヘモシアニンという物質が働いているため。また、タコは自分で止血できるという生態も持ち、身体は筋肉の塊となっています。知れば知るほど謎が深まる海の生き物なんですよね!
食用
食用としてはマダコやミズダコが一般的です。特に冬のマダコは身が引き締まっていて絶品。程よい潮の香りがするだけではなく、噛めば噛むほど味が出てくるタコに、思わず病みつきになる人も。歯ごたえが最高で甘味もある個体が主に食用にされています。
種類
タコは主にヒゲダコ亜目とマダコ亜目の2種類に大別されるのですが、細かな種類を見ていくと世界では300種類以上が見つかっています。まだまだ発見されていない深海の個体などを考えると……1,000種類以上はいるかもしれません!
タコの心臓は3つ!
タコは心臓が3つあります。多くの生物は1つの身体に1つの心臓が普通なのですが、タコは3つ……なんでそんなことになったのかな?笑
1つの心臓と2つのエラ心臓
実はタコの心臓はそれぞれ役割が違います。3つある心臓のうち、1つは全身に血液を送る機能、2つはエラに血液を送る機能を持っていると考えられており、どれも欠かせない臓器の1つです。
イカも同じく3つ
実はタコだけではなく、イカも心臓を3つ持っていると言われています。海の生き物は人間が想像しているものを超越した生き物が多く、他にももっと奇妙な生態を持つ生き物がいるかもしれません。特に深海は宇宙よりも謎が多いなんて言われますよね!
タコは脳が9つ?
タコは脳が9つあると言われています。1つは頭にあり、残りの8つは足にあるのだとか。人間は頭に1つあるだけですが、進化の過程が違えば、もしかしたら手足に心臓があったかもしれませんよ!
8本の足にそれぞれ脳が!
タコの足は8本あるのが普通ですが、その足それぞれに脳があると考えられています。自由自在に動かすことのできる手足は、まるでそれぞれが独立した生き物のようなもの。
実は超知的?
タコと言えば海を漂って、ただ捕食して生きているだけの生き物だと思っている人もいますよね。しかし、実は超知的なのです。海のインテリ野郎なのです!笑
街を作る
タコはオクトランティスと呼ばれる小さな街を作ることで知られており、こんなことができるのはタコくらいだと話す研究者もいるくらいです。確かに街を形成する生き物など聞いたことがありませんよね。
海底の街ごとにコミュニティも形成するなど、人間に近い生態を見せたりもします。中には人間社会と同じような社会的行動をする個体も発見されているなど、タコは頭が相当良いです。
ガラクタ集め
自分の住処にはガラクタを集めて保存する習性もあり、その目的はまだ解明されていません。単なるコレクションという人もいますが、巣を守るためという人もいます。
貝殻や骨片の他、人間が出したゴミなどを集めることも。その光景は、まるで海の掃除をしているかのよう。ただ、お気に入りのものが見つかれば自宅に飾るのかもしれませんね!愛らしい!笑
学習能力
知能の高さは動物界随一です。その知能の高さを支えているのが、学習能力の高さにあります。もし長生きだったら人間の知能を超えるかもしれないと予測されているほど、自分の経験から学べる生き物なのです。
タコやイカは起源がわからない
タコやイカは日本人にも馴染みのある生き物……であるはずです。しかし、その起源はわからないことも多いです。研究者が長年研究していてもわからないほど、タコやイカは未知の生き物。
地球外生命体説
海外では悪魔の魚を意味するデビルフィッシュと呼ばれることもあります。海外ではクラーケンと呼ばれ、かつて海賊の間では船を遅く巨大なタコがいると信じられていました。
実際にダイオウイカがいるように、海の中はまだまだわからないことも多いです。実際にその生態の謎が多いことから、かつては本当に地球外生命体なのではないかという説もあったくらいです。
ハイスペックだが寿命が短い
タコは実は短命。寿命は1年~2年ほどととても短いです。タコの中まで最も長生きすると言われるミズダコでも3年~5年ほどしか生きられない不遇の存在。
タコが地球の覇者に?
本来、タコは長生きできません。弱肉強食の海では長生きしようと思ってもなかなか難しいです。単純にタコは寿命が短くて長生きできません。
しかし、環境の変化によってタコが長生きできるようになれば、人間よりも高度な脳を活用して地球の覇者になる可能性があります。
俗説ではあるものの、それほど頭が良い生き物。もし、人間が絶滅してしまったら、次の時代を作るのはタコかもしれません。
……人にタコ野郎なんて罵詈雑言を飛ばしているそこのあなた、それは褒め言葉ですよ!笑
まとめ
タコは未だに解明されていないことも多く、その知能の高さなどが注目されています。普通の人からすればただの食材かもしれませんが、いつかは人間が食材にされることになるかも……信じるか信じないかはあなた次第です!笑