【こわい】「怖い」と「恐い」、この2つの違いは意外なところにあった!

2024-01-24 21:30

「こわい」には、「怖い」と「恐い」の漢字表記があります。
この2つ、実は意味に違いはありません。

両社の違いは、常用漢字なのか常用外漢字なのかにあります。
まれに、主観性か客観性かで使い分けるとされる事もありますが、これは特に根拠のない俗説ともされています。

そこでここでは、「こわい」の漢字の違いについて解説します。
また、同じく「こわい」と読むことのできる「強い」との違いについて見ていきましょう。

「怖い」と「恐い」の意味と違い

「怖い」と「恐い」は基本的に同じ意味を持っています。
ただし、1つだけ違いがあります。

まずは両者の意味と違いを見てみましょう。

「怖い」と「恐い」の意味は同じ!

「怖い」と「恐い」、この2つの表記には下記のような同じ意味があります。

1.危害を加えられそうで不安な様子
2.悪い結果になることを心配する気持ち
3.不思議で不気味な物事

「怖い」と「恐い」が合わさった「恐怖」という言葉も、上記と同じ意味となっています。

「怖い」と「恐い」の違いはただ1つ!

「怖い」と「恐い」の違いは一点につきます。
それは、常用漢字か常用外漢字かという点です。

「怖い」は常用漢字表に記載がありますが、「恐い」は記載が無いため常用外漢字となります。

どちらを使うか悩んだら、とりあえず「怖い」にしよう

どちらを使うか迷ったら、とりあえず「怖い」を使いましょう。

「恐い」を使っても、問題はもちろんありません。
しかし、やはり常用漢字表にもある「怖い」の方が頻度は高くなります。

また、公用文や新聞などでも「恐い」ではなく「怖い」を用いています。
そのため、どちらを使うべきか迷ったら、「怖い」を使えば少なくとも間違いではないです。

「怖い」と「恐い」、この使い分けは間違い!

「怖い」と「恐い」は同じ意味なので、原則として使い分けません。
まれに使い分けがあるともされますが、これは俗説ともされ、実際にはその使い分けでは説明できない事もあるのだとか。

対象によって使い分けない

人でも物でも概念的、抽象的なものでもいずれも「怖い」と「恐い」が使えます。

「こわい」は何かが起こりそうで不安になることを指します。
また、良くないことを予測して心配になるも意味します。

これを対象によって使い分けるという意見もありますが、それは俗説とされています。
つまり、「怖い」と「恐い」は対象での使い分けの境界線はなく、どちらを使っても正解となります。

主観性と客観性では使い分けしきれない

「怖い」は主観的表現、「恐い」は客観的表現という使い分けがあるとされる事もありますが、この使い分けも俗説となっています。
「恐ろしい」という言葉が客観的な言葉だから、同じ漢字を用いる「恐い」も客観的表現だというのがこの考えの根拠とされています。
しかし、「恐い」と「恐ろしい」は意味合いが全く一緒ではないので言い換えの言葉としては用いられません。

そのため、同じ漢字を使っているとはいえ、「恐ろしい」に客観的に用いるので「恐い」も客観的だとするのは正しいとは言い切れないようです。

同音異義語「強い(こわい)」は全く意味が異なる

同じく「こわい」と読む言葉に「強い」があります。
こちらは、意味がまったく異なる語句となっています。

「強い」の意味

つよいではなく、「こわい」と読む「強い」は、かんたんに言いなりにならず頑固で強情な様力強いものゴワゴワしているという意味があります。
この「こわい」と読む「強い」は、「怖い」や「恐い」とは意味が違うのです。

怖いと恐いの語源は「強い」にあり!

ところが、「強い」は「怖い・恐い」と深い関係があります。
実は「怖い」「恐い」の語源は、「強い」にあるのだとか。

もともと、「こわい」はかたいという意味だったとされます。
そこから派生して「つよい」という言葉が生まれたとされています。

この「つよい」という言葉が、次第に「近づきがたい」という感情を表すようになっていきました。
それによって生まれたのが「怖い」と「恐い」いう表記だったのです。
つまり、「怖い」「恐い」の由来は「強い」にあると言えるのです。

まとめ

「こわい」という感情を表現するのに「怖い」「恐い」という表記があります。
ただし、「恐い」という表記は、常用外漢字です。
そのため、常用漢字表に載っている「怖い」を用いる方が確実ともいえます。

両者の使い分けは、対象が自分かそれとも相手や第三者かで行うとされることもあります。
しかし、それは俗説とされています。

  1. 結論出なければ…自動的に削減? 自民・維新提出の衆議院議員定数削減に向けた法案に野党が反発「あまりにも乱暴」
  2. 動機は…彼女に会いたくて? 静岡・伊豆の国の病院から逃走・確保された島田健太郎被告(54) 病院には置き手紙も 静岡県警は謝罪
  3. 中国軍などが100隻超の艦船を東アジア海域に展開 過去最大規模・・・高市総理答弁や台湾の発表背景か 中国は「法に則って活動」
  4. 露プーチン大統領 印モディ首相と首脳会談 ウクライナ情勢めぐり「インドの尽力に感謝」両国の関係発展で一致
  5. 航空会社間でダイヤ調整や減便可能との見解示す 国交省 国内航空路線維持へ有識者会議
  6. 2025年を象徴する“行動者”たちが集結! 「Public of The Year 2025」授賞式レポート
  7. 年末年始の血糖値スパイクに要注意【忘年会シーズンで糖尿病リスク急増】
  8. 飲酒運転根絶へ警視庁と居酒屋チェーンが協力 忘年会など飲酒機会増える12月 はし袋とコースター7万セットを贈呈
  9. TBS「報道特集」が石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞 兵庫県知事選等めぐるキャンペーン報道 ~SNSと選挙・広がる誹謗中傷~
  10. 「クラウンRSに乗りたい気持ちが抑えきれなかった」 車窃盗容疑で逮捕の男 東京・足立区の盗難車による死傷ひき逃げ事件 死傷者は14人に 警視庁
  1. 勾留中の被告(54)が7階窓から逃走…逃げた状況が明らかに その後、静岡・三島市内で確保 伊豆の国市の病院で警察官監視のなか
  2. 千葉・成田市の東関東自動車道で大型トラックにひかれ女性(62)死亡 乗用車を路肩に停車後ひかれたか 千葉県警
  3. トランプ氏 が“地上攻撃”を示唆…「ベネズエラが麻薬密輸」 背景に“中国の影”も、米国の“攻撃”現実性は?【news23】
  4. “交通系IC”の新決済サービス「teppay」、コード決済戦国時代にSuicaとPASMOの巻き返しなるか!?【ひるおび】
  5. ネギの頭は3本・4本どっちがおいしい?プロはここを見る!白菜・大根 冬野菜の目利き術【ひるおび】
  6. フリーアナウンサーの女性をSNSで脅迫した疑い 女(30代)を書類送検 写真集の上に包丁を置いた写真など投稿 警視庁
  7. トヨタが新型スーパーカーなどを発表 フラッグシップスポーツカー3台の世界同時発表会
  8. サッカー日本代表・中村敬斗選手に対するストーカー行為で逮捕の女性(60代)を不起訴処分 千葉地検
  9. 【速報】川崎市のリサイクル工場で火事 現在も延焼中 逃げ遅れなし
  10. 【速報】インフルエンザ感染者数 「44.99人」今シーズン初の減少も全国で「警報」基準を超える 厚生労働省
  11. 鈴木農水大臣「おこめ券」に使用期限設定と正式表明 物価高対策として速やかに活用してもらうため “来年9月末まで”の見通し
  12. “ジャングル潜伏28年”「恥ずかしながら…」残留日本兵・横井庄一さん“潜伏続けた理由”とは「お母さんに…」【戦後80年つなぐ、つながる】