ドーハ(カタール), 2024年2月27日 /PRNewswire/ --QatarEnergyは、新たなLNG拡張プロジェクトである「North Field West」プロジェクトを開始し、カタール国のLNG生産力をさらに引き上げ、この10年間の終わりまでに年間1億4200万トン(142MTPA)にすると発表しました。これは現在の生産レベルから約85%の増加を意味しています。
サアド・シェリダ・カアビ(Saad Sherida Al-Kaabi)エネルギー担当国務相兼QatarEnergy社長兼最高経営責任者(CEO)は26日、ドーハのQatarEnergy本社で記者会見し、発表しました。
カアビ国務相は記者会見で、広範囲におよぶ試掘と試験によってカタールの巨大なNorth Fieldの産出層が西方へと延びており、ラスファアンでの新たなLNG生産プロジェクトの開発が可能であることが確認されたと発表しました。
国務相は、「QatarEnergyはこれら地域の生産力を評価するため、North Fieldの産出層がどの程度西方まで延びているかを断定するのに取り組みを集中させ、焦点を絞ってきました。われわれは地質学的、工学的な調査を続け、この地域で数多くの試掘を行ってきました。こうした大規模な取り組みによって、試掘井の技術的テストを通じて、North Fieldの産出層がさらに西方へと延びていることが確認され、この新たな地域からさらに大量のガスを生産する能力があることを意味すると発表できるのを喜んでいます。神に讃えあれ」と述べました。
カアビ国務相はまた、North Fieldには推定240兆立方フィートという新たな膨大なガス量が存在し、これにより、大量の液化天然ガスやエタン、ヘリウムに加え、カタール国のガス埋蔵量が1760兆立方フィートから2000兆立方フィートに、コンデンセート埋蔵量が700億バレルから800億バレル超へと引き上げられると発表しました。
国務相は「こうしたことは、カタールのガス産業を新たな水平線へと導く極めて大きな次元の重要な成果であり、これによりわれわれは約16MTPAの生産力があるNorth Fieldの西方地域からの新たなLNGプロジェクトの開発を開始することが可能になります。その結果、この10年間の終わりまでにこの新たな拡張が終わった段階で、カタール国の全LNG生産量は約142MTPAに達します。これは現在の生産レベルに比べて、約85%の増加を意味しています。このプロジェクトが完了すれば、カタール国の全炭化水素生産量は石油換算で日量725万バレルを上回ります」と語りました。