![日本代表監督が突然の辞任から1か月足らずでライバル国の監督に パリ五輪控え激震走る【ハンドボール】](/assets/out/images/jnn/1029333.jpg)
ハンドボール男子日本代表(彗星JAPAN)を率いてパリ五輪への出場権獲得に導いた、元男子日本代表監督のダグル・シグルドソン氏が、クロアチア男子代表監督に就任したと2月29日、クロアチアハンドボール協会が公式サイトで発表した。2月3日、日本ハンドボール協会に突然辞意を伝えて1か月足らず。ライバル国の監督就任に、彗星JAPANに衝撃が走っている。
シグルドソン氏は、就任会見で「クロアチア代表チームを率いる機会を得られて、とても嬉しく思う。日本を離れた後、新たな挑戦を探していたが、まさにクロアチアだった。オリンピック出場権獲得まで時間がほとんどないが、チーム一丸となって努力すれば、多くのことができると確信している」とコメントした。会見では上機嫌で、約45分間記者の質問に答えていたという。
アイスランド出身のシグルドソン氏は2017年にハンドボール男子日本代表の指揮を執り、2021年の東京五輪を経て、欧州仕込みの高い戦術力と若手選手の育成力でチームをとことん強化。去年10月、開催国枠以外ではソウル大会以来36年ぶりとなる、悲願のパリ五輪自力出場へと導いていた。突然の新天地での監督就任に、日本協会関係者からは困惑の声があがっている。
男子代表は、昨年から格上の中東勢に何度も勝利を収め、アジアNo.1ともいわれるまでに急成長を遂げた。半年後にせまるパリ五輪では、史上初の予選リーグ突破、そしてベスト8を狙える位置まで来ているだけに、日本協会側は、後任の選定を急いでいる。