日産自動車が下請けメーカーへの納入代金を一方的に引き下げていたことについて、日本商工会議所の小林会頭は「トップが出てきて説明する責任がある」と指摘しました。
日本商工会議所 小林健 会頭
「極めて遺憾なことである。社会的な影響が強いんでね、やはりトップが出てきて説明をする、そういう説明責任はあると思いますね」
小林会頭は、きょうの会見でこのように述べ、日産自動車が下請け企業に対し、違法に減額して支払っていた問題について経営トップの説明責任を指摘しました。
今年の賃上げをめぐっては、中小企業が賃上げの原資を確保するために十分な価格転嫁ができるかが焦点となっています。
これを受け、小林会頭は大企業と取引先との価格交渉には「経営トップが関与しなくては駄目。社会的な責任であると肝に銘じていただきたい」と訴えました。