■パリオリンピック™ 柔道男子60キロ級 敗者復活戦(日本時間28日、シャンドマルス・アリーナ)
パリ五輪柔道男子60キロ級の永山竜樹(28、SBC湘南美容クリニック)が3位決定戦でS.イルディス(23、トルコ)に勝利し、銅メダルを獲得した。
準々決勝では世界ランク4位、F.ガルリゴス(29、スペイン)に寝技をかけられ凌ぐと“待て”がかかったがそのまま、締め技で落とされて一本負けとなった。納得のいかない永山は約3分間畳を降りなかったが、判定は覆らなかった。
敗者復活戦に回った永山は、世界ランク1位の楊勇緯(26、チャイニーズ・タイペイ)と対戦。楊との対戦成績は4勝0敗と一度も負けていない永山は、積極的に攻め、試合時間残り20秒で技ありを奪ったが、取り消された。それでも攻め続けた永山は、残り1秒で再び技ありを奪い勝利。敗戦から気持ちを切り替えて3位決定戦進出を決めた。
銅メダルのかかる一戦はS.イルディス(23、トルコ)と対戦。ここでも永山は積極的に攻めていき、開始55秒に内股で技ありを奪った。残り52秒で技ありを奪い、一本勝ち、敗戦から立て直して銅メダルを獲得した。
試合後は「負けてから切り替えるのが大変だったんですけど、たくさんの方々が応援に来てくれてたので手ぶらで帰るわけにはいかないと思ったので銅メダル狙いに行きました」と言葉を詰まらせながら語った。最後には「これまでたくさんの方々に支えられて、ここまで来れたので金メダルは取れなかったですけど、感謝の気持ちを伝えたい」と晴れやかな表情で感謝を述べた。
【柔道男子60キロ級 五輪成績】
1980年 モスクワ 日本不参加
1984年 ロサンゼルス 細川伸二 金メダル
1988年 ソウル 細川伸二 銅メダル
1992年 バルセロナ 越野忠則 銅メダル
1996年 アトランタ 野村忠宏 金メダル
2000年 シドニー 野村忠宏 金メダル
2004年 アテネ 野村忠宏 金メダル
2008年 北京 平岡拓晃 2回戦敗退
2012年 ロンドン 平岡拓晃 銀メダル
2016年 リオ 高藤直寿 銅メダル
2021年 東京 高藤直寿 金メダル
2024年 パリ 永山竜樹 銅メダル