■カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 欧州代表vs日本(7日、京セラドーム大阪)
欧州代表との第2戦、侍ジャパンは2ー0で勝利し、6投手の継投による完全試合を達成した。侍大学生たちも堂々のプレーでこの快挙を見事に演出した。
関西大・金丸夢斗(21)は先発のマウンドに上がり、いきなり2者連続三振を奪うなど完璧な立ち上がり。チェンジアップやスプリットなどの変化球も混ぜながら安定した制球を見せ、最速151kmの4奪三振で、愛知工業大・中村優斗(21)にマウンドを託した。
2人目として3回から登板した中村は、1イニングをパーフェクト投球。初球から155kmを計測すると続く2球目は156kmと圧巻の球速。最速157㎞をマークし、球威のあるストレートとスライダーを効果的に使いながら三者凡退に抑えた。1回から大学生投手が150km超えを連発しパーフェクトリレーを築いた。
その流れに乗って、松山晋也(23、中日)、渡辺翔太(23、楽天)、隅田知一郎(24、西武)、種市篤暉(25、ロッテ)のプロの投手陣4人も、一人の走者も許さず。6人での完全試合達成の快挙に大学生が一役買った。
さらに前夜ヒーローの青山学院大・西川史礁(20)がスタメンに抜擢。前日の途中出場の試合を含め、3安打とバットで貢献した。7回裏には先頭・D.セラッサのセンターへの打球をダイビングキャッチ。打撃だけではない思い切りの良い守備で、完全リレーを援護した。
試合後、井端弘和監督(48)は「金丸投手がいい流れを作ってた。非常に見ていて見ごたえがあった」と先発起用に応えた金丸を称賛し「自分を見失わず自分の投球が非常に出来たと思う、さらなる成長ができんじゃないかな」と今後の飛躍に期待を込めた。
先発した金丸は「本当にこの雰囲気を楽しむということを思いながらマウンドにあがりました」と侍初マウンドについて語り、「ストレートや変化球の握り方であったりたくさん教わることがあったのでとてもいい時間を過ごせた」と先輩投手との貴重な時間を振り返った。
中村は「最初は本当に緊張したんですけど投げているうちに楽しくなって自分のピッチングをすることができたかなと思います」と笑顔でデビュー戦を終えた。