![伊藤美誠、パリ代表の平野美宇に執念の逆転勝利!フルゲームの末 “みうみま”対決制す「頭をフル回転しました」【卓球】](/assets/out/images/jnn/1054322.jpg)
■卓球・シンガポール スマッシュ2024(日本時間14日、シンガポール)
女子シングルス3回戦で伊藤美誠(23、スターツ)が、パリ五輪日本代表の平野美宇(23、木下グループ)をゲームカウント3-2で下し、8強入りを果たした。
伊藤は2月の世界卓球から好調をキープしている平野に、フルゲームの接戦の末、“黄金世代対決”を逆転で制した。平野は1回戦で同じくパリ五輪シングルス代表の早田ひな(23、日本生命)を3-0のストレートで勝利を収めていた。
会場では幼い頃の2人の写真が映し出され、長い間ライバルとして切磋琢磨してきた“みうみま”。
第1ゲームはお互いにストレートへのバックハンドを決めるなど、序盤から激しい攻撃でポイントを奪い合う。中盤の連続ポイントで伊藤が7-4とリードすると、先にゲームポイントを奪い、最後は回り込んでからのフォアを決め、11-8で先取。
第2ゲームも4-4と拮抗する展開から、平野のサーブで伊藤が再び回り込む攻撃をみせ、平野のバックをフォアで打ち返すなど、7-5とリード。だが9-9で並ぶとデュースの接戦になり、平野がサーブでポイントを奪うと最後は高い打点のバックハンドで奪い、第2ゲームを奪い返した。
第3ゲームは平野が7-5でリードすると、回転量の多いレシーブで伊藤を崩し、伊藤のフォアがオーバーするなどミスが続き、平野が11-7で連取。
後がなくなった伊藤は、第4ゲームも序盤は冴えていたフォアが決まらず、1-5と劣勢。だが徐々に粘りをみせ、10-10のデュースへ。ここで平野のバックのレシーブが外れ伊藤がゲームポイントを奪うと、平野の粘りに苦しむが、攻めの姿勢を貫き16-14で勝負は最終ゲームへ。
第5ゲームは完全にリズムをつかんだ伊藤が4連続ポイントでリードすると、一方的な展開となり11-1で見事逆転勝利を収めた。
試合後、伊藤は「第4ゲームをものにしたのが大きかった。最後は頭をフル回転して頑張りました」と激闘を振り返った。