■パリオリンピック™ 柔道男子66キロ級 準決勝(28日、シャンドマルス・アリーナ )
柔道男子66キロ級の阿部一二三(26、パーク24)が準決勝でD.ビエル(28、モルドバ)を下し、2大会連続での金メダルへ王手をかけた。
東京五輪金メダル獲得以降、3年間無敗の阿部一二三、史上初となる兄妹での同日五輪連覇を狙ったが妹・詩が兄・一二三が登場する前に2回戦でまさかの敗退。約35分後、阿部一二三は2回戦から登場すると開始27秒で背負投で技ありを奪うと、直後に袖釣込腰で技ありを奪って一本勝ち。妹・詩の敗戦の動揺を見せず、わずか57秒で準々決勝進出を果たした。
準々決勝はN.エモマリ(22、タジキスタン)と対戦。なかなか組手を組ませてもらえない阿部だが開始43秒、スピードを生かして組み合った瞬間に袖釣込腰で技あり、さらに大内刈で技ありを奪い、一本勝ちで準決勝進出を決めた。
2回戦敗退した妹・詩には「お疲れさま」と一言声をかけた阿部一二三、妹・詩も観客席で見守る準決勝は世界ランク1位、D.ビエル(28、モルドバ)と対戦。序盤から一本背負い、袖釣込腰と技を繰り出したが相手を崩しきれず。残り1分15秒で相手の大外刈に腹ばいで逃れるシーンも。
一進一退の攻防はゴールデンスコアへ突入、するとその直後、大外刈でポイントを奪い勝利、決勝進出。五輪連覇へあと1勝となった。