パドレスの松井裕樹(28)が14日(日本時間)のアスレチックスとのオープン戦に登板。5人目としてマウンドに上がり、1回を1安打2三振、無失点に抑えた。日本時間2月23日のオープン戦初登板以降、腰の張りを訴え別調整となっていた松井。20日ぶりの登板に「戻って来られたという感覚なので、すごく嬉しい」と話した。
8回表に5人目としてマウンドにあがった松井をいきなりアクシデントが襲った。先頭打者の打球が松井を直撃し二塁打に。シルト監督、トレーナー、通訳が松井の元へとかけ寄り状態が心配されたが、幸い大事には至らず続投となった。無死二塁のピンチとなったがその後のシンプソンはスラーブで空振り三振。ウィンクラーも遊ゴロで打ち捕ると、最後はマンシーを約150キロの直球で空振り三振に抑え、無失点で切り抜けた。
登板後には「(張りのあった)腰はまったく問題ないです。(内容は)ボチボチじゃないですか。そんなに良くもなく悪くもなく、ただ無事に痛みなく帰って来られたんで、そこが一番かなと思います」と話した。
20日には韓国・ソウルでドジャースとの開幕戦を迎える。「アジアで公式戦ということで僕も日本人ですし嬉しく思います。そこに微力ですけど、チームの力になれるようにと思って、そこまでしっかり準備したいです」と松井。「まだ韓国のオープン戦もありますし、まずそこでしっかり、まだ状態も上げられると思いますし、今日はセットポジションからの投球もできた。まだまだ状態を上げられる」。開幕まで調整を続ける。
試合後、シルト監督は松井について「良かったね。彼にとってもチームにとっても良かった。投げるボールは良かったし、腰の状態も良さそうだ。無失点は彼が前進していることを示す良い指標だ」と評価した。
また、開幕戦に先発することが決まっているダルビッシュはこの日、ブルペンに入り32球。7割程度の力でフォームとバランスを意識し、ほぼ全球種を投げ込んだ。
チームはその後、韓国に向けキャンプ施設を出発。ダルビッシュと松井らパドレスの選手、チーム関係者、家族らを乗せたバス6台がフェニックスの空港へと向かった。