今月25日に予定されている不倫口止め疑惑をめぐる業務記録改ざん事件で起訴されたトランプ前大統領の初公判が最長30日間、延期される見通しとなりました。
2016年の大統領選挙で共和党の候補だったトランプ氏は、不倫関係にあったとされる女性に対し、当時の顧問弁護士を通じて口止め料を支払った際に業務記録を改ざんしたとして起訴されていました。
初公判は今月25日に予定されていますが、ニューヨーク州マンハッタン地区の検察は最近提供された数万ページに上る証拠について、トランプ氏側に精査する時間を与えるため、最長30日間遅らせることを受け入れると明らかにしました。
トランプ氏の弁護団は90日間遅らせるよう要求していましたが、検察の発表を受け、陣営の選挙担当者は「検事が重大な証拠開示違反を認めた。私たちはこのデマとペテン師ジョー・バイデンによる魔女狩りを終わらせるために闘い続ける」とSNSで表明しています。
トランプ氏は連邦議会乱入事件をめぐり、大統領選挙の結果を覆そうとしたとして起訴されるなど、合わせて4つの刑事事件の裁判を抱えていて、この裁判はその“最初の裁判”として注目されています。