■FISパラノルディックスキーワールドカップファイナル(日本時間15日、カナダ・プリンスジョージ)
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)主催のパラノルディックスキーワールドカップファイナルがカナダのプリンス・ジョージで開幕し、2日目のクロスカントリースキー5kmクラシカル、男子立位の部で川除大輝(23、日立ソリューションズ)が優勝した。
ワールドカップ最終戦は晴天の中、気温が6度まで上昇し雪解けが進んでスキーの滑り具合が落ちる苦しいレースになったが、川除は持ち前のスキー操作と粘り強い姿勢をゴールまで維持し、1位でフィニッシュした。ワールドカップファイナルは残り2試合、2年連続の総合チャンピオンを目指す。
優勝した川除は「優勝することができました。なかなか調子が上がらない中で、ワックスチームのおかげでワックスがピタリとはまり今の最善の滑りができました」と喜びを語り「総合優勝がかかった大切な試合なので、さらに調子を上げラスト2戦頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
■川除大輝(かわよけ・たいき)
2001年2月21日、富山県富山市出身。生まれつき両手足の中指と人差し指がない。6歳の時にクロスカントリースキーを始める。22年北京パラリンピック、ロングクラシカル/20km金メダル。23年W杯総合優勝。
*写真中央が川除選手。
【日本選手成績一覧】
【男子】
■立位の部
1位 川除 大輝(日立ソリューションズ) 13分41秒3
4位 新田 佳浩(日立ソリューションズ) 14分45秒9
9位 岩本 啓吾(土屋ホーム) 16分15秒3
■座位の部
13位 森 宏明(株式会社朝日新聞社/HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS) 14分46秒5
15位 源 貴晴(アムジェン/HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS) 14分59秒1
19位 柴田 真聖(土屋ホーム) 16分27秒3
■視覚の部
10位 有安 諒平(東急イーライフデザイン/杏林大学) 17分59秒8
ガイド:藤田 佑平(スポーツフィールド)
【女子】
■立位の部
10位 阿部 友里香(日立ソリューションズ) 18分05秒0
11位 出来島 桃子 19分09秒0
13位 岩本 美歌(北海道エネルギーパラスキーチーム/青森大学) 19分24秒2