「政治とカネ」の問題を抱える中、自民党は年に一度の党大会を開催しました。岸田総理は派閥の裏金事件に関わった議員に対する処分について「厳しく対応していく」と強調しました。
【動画】裏金議員の処分、岸田総理「厳しく対応」 自民党大会で党則など改める
岸田総理
「党総裁として、国民の皆様に心からお詫びを申し上げます」
派閥の裏金事件や青年局による不適切な懇親会など、国民の政治不信が高まる中で開かれた党大会。
岸田総理は裏金事件に関する関係者への処分について、結論を得るよう茂木幹事長に指示したと明らかにしました。
岸田総理
「不記載の金額や程度、これまでの役職等の議員歴や、説明責任の果たし方など、状況を総合的に勘案し、党紀委員会の議論を経て、厳しく対応して参ります」
今回の党大会では今後、問題が起きた場合、議員の責任の取り方を厳格化するよう党則などを改めました。
しかしある議員は、「実際にどこまで実行できるかにかかっている」と指摘しています。
また政治資金規正法について今国会で法改正を実現すると改めて強調したほか、総裁や幹事長ら党の執行部が全国を回る「政治刷新車座対話」を開催し地方組織から意見を聞く方針を表明しましたが、裏金事件の実態解明は一向に進んでいないのが現状です。
自民党が「最大の試練」に直面する中、来月には衆議院の3つの補欠選挙も控えており、岸田総理には厳しい政権運営が迫られます。