鈴木宗男参院議員が28日からロシアの首都モスクワを訪問していることがわかりました。
関係者によりますと、モスクワを訪問中の鈴木議員は、28日から31日までの日程でロシア外務省やロシア漁業庁などの高官らと面会し、元島民らの北方領土墓参や周辺海域での安全操業再開に向けた漁業交渉の再開などを要請する見通しです。
“ロシア通”として知られる鈴木氏は、去年10月にもロシアを訪問していて、ウクライナ侵攻後では今回で2度目となります。
前回のロシア訪問をめぐっては、当時所属していた日本維新の会の幹部が問題視し、鈴木氏を除名しようとしたことから、これに反発した鈴木氏は維新を離党しました。
鈴木氏のモスクワ訪問について、林官房長官は29日午前の会見で「ロシア全土に渡航中止勧告以上の危険情報を発出している。どのような目的であれ、ロシアへの渡航は止めていただくよう国民に求めている」と述べました。
林官房長官によりますと、ロシア訪問について、鈴木氏から事前に伝えられていないということです。