![復帰から丸4年の池江璃花子、1位で決勝進出「ここまでやってきたからまだやれる」競泳パリ五輪代表選考が開幕](/assets/out/images/jnn/1059224.jpg)
■競泳 国際大会代表選考会 1日目(17日・東京アクアティクスセンター)
競泳のパリ五輪代表選考会が開幕。個人種目の代表内定条件は、決勝競技で日本水泳連盟が定めた派遣標準記録を突破し、2位以内に入ること。すべての代表が今大会で決まる一発勝負の戦いが始まった。注目の池江璃花子(23、横浜ゴム・ルネサンス)は100mバタフライの予選・準決勝に出場し、1位で決勝へ駒を進めた。
この日(3月17日)は、自身がちょうど4年前に白血病の闘病からプールへ復帰した日。当日の朝には当時のトレーニング映像とともに「4年前の自分に伝えたい。ちゃんとパリに行くよって。」「その為に一生懸命努力してきたよって。あとはやるだけ。」と思いを綴っていた。その前向きな言葉の通り、予選は自身の想定を上回る57秒54をマークし、全体2位で準決勝進出。「久しぶりの国内レースで緊張した」と話しつつも、少しホッとした表情を見せた。
迎えた準決勝。1組目に登場した池江は持ち前の泳速を生かし前半をトップで折り返すと、後半は体半分抜け出し、57秒03でフィニッシュ。見事全体1位で決勝進出を決めた。レース後池江は「やってきたことは間違ってない。3大会目の五輪に出場すること。そして世界のトップに戻りたいという気持ちが強くなっているので、上を見据えてレースを乗り切りたい」と語った。朝には4年前の自分へ声をかけていた池江。準決勝を終えて「未来の自分にも"ここまでやってきたんだからまだやれる"と伝えたい」と勝負の決勝へ気持ちを込めた。
2位通過は57秒13をマークした平井瑞希(17、ATSC.YW / 日大藤沢高2年)。今季自己ベストを更新し続けている伸び盛りの高校2年生は「小さい頃から憧れで目標にしていた池江さんが前にいるのは分かっているので共に行けるように、自己ベストを更新してパリのメダルに向けて頑張りたい」と話し、初の五輪代表入りへ目を輝かせた。女子100mバタフライは、18日に行われる決勝で派遣標準記録の57秒34を突破し、2位以内に入ればパリ五輪代表に内定する。
なお、大会初日は2種目(男女400m自由形)の決勝レースが行われたが、パリ五輪代表内定者は出なかった。