下村元文科大臣が衆院・政倫審に出席 還付金復活「どこでどんな形で決まったか全く分からない」

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-03-18 17:43

自民党・安倍派の裏金問題のキーパーソンと見られている下村元文科大臣がきょう、衆議院・政治倫理審査会に出席しました。実態解明に繋がる証言は得られたのでしょうか。国会記者会館から中継です。

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安倍派の裏金事件をめぐり、森元総理がどこまで関与していたのか、下村氏の発言が注目されましたが、新たに明らかになることはありませんでした。

立憲民主党 寺田学 衆院議員
「実質的には、この(安倍派)5人衆と塩谷さんと森さんの中で物事を決めていく、それが派閥運営だったんじゃないですか」

自民党・安倍派 下村博文 元文科大臣
「(キックバック復活が)その後、決まった中で、私自身がそれに立ち会ったとか、関与したとか、会合に出たことは全くございません。どこでどんな形で決まったかは、私自身は全く分からない」

安倍派ではおととし4月、安倍元総理が提案し、一度キックバックの廃止が決まったものの、安倍氏が亡くなった後、復活したことから、野党はかつて派閥の会長を務め、派閥に影響力を持つ森元総理の関与を指摘しましたが、下村氏は「私自身がいる場所で決めたことはない」と強調した上で、「いつ、誰が、どのように決めたか知らない」と述べるに留めました。

また、安倍氏がキックバックの廃止を提案した下村氏を含む幹部との会合について、「還付が不記載だとか、違法であるという話はなかった」と話し、違法性の認識はなかったとの考えを示しています。