北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業したことで、特に福井県への移動が劇的に変わりました。そして、「北陸応援割」もスタートしたことで“お得”な観光も期待されています。解説です。
【写真を見る】北陸新幹線 金沢~敦賀開業で大フィーバー 各地で“越前ガニづくし” 「北陸応援割」でよりお得な観光を!【Nスタ解説】
北陸新幹線が延伸で地元新聞社が“お祭り” 駅ごとに号外を発行
良原安美キャスター:
3月16日、北陸新幹線が福井県の敦賀駅まで延伸されました。
開業日、ネット上で地元新聞社「福井新聞」が話題になりました。なぜかというと、福井新聞は各駅の発車時間に合わせて、各駅で号外を発行したからなのです。
それぞれの号外には駅名が書かれていますが、その発車の写真とともに発車した約20分後にはその駅名の号外を発行しました。
WEBの号外掲載後に各駅で紙面を配布しました。駅で合計約1800部配布したところ、すぐに配り終えたということです。
福井新聞社担当者は「駅ごとに号外を発行したのは、“うれしさ”の表れ。お祭りとして盛り上げたかった」としています。
この号外にはSNSでも反応がありました。
「もはや実況。福井新聞、とりあえず落ち着いてほしい」
「地元の盛り上がりが伝わってくる!」
「これこそ地元紙のあるべき姿!」と、お祭りとして盛り上げは成功しているようです。
北陸を“よりお得に”観光するには?
良原キャスター:
北陸新幹線の延伸で観光もますます盛り上がっていくことだと思いますが、「北陸応援割」の他にもお得に楽しむ方法を調べてみました。
今回の北陸新幹線の延伸で「敦賀駅」までは最速で3時間8分、料金は1万6360円で行くことができます。
ただ、これより時間もお金ももう少し節約していく方法が実はあります。
従来の行き方ですと、東海道新幹線「ひかり」に乗って、米原で「特急しらさぎ」に乗り換えるという行き方。最速で2時間50分、料金は1万4470円で行けますので、北陸新幹線よりも約20分ほど、そして約2000円ほど安く行くことができるということです。
では、この行き方と北陸新幹線で行くのと、どちらが節約になるか各駅で調べてみました。
敦賀は紹介した通りですが、「福井駅」だと、敦賀駅から乗り換えが必要になります。料金も少し高くなるので、北陸新幹線で行った方が東京駅からは安く・早く到着することができます。
そして、「越前たけふ駅」だと、敦賀駅からの乗り換えもあるので時間は北陸新幹線の方が早く行けますが、料金は東海道新幹線のほうが若干安く行けるということです。
福井県の観光地を効率よく周遊できる“観光バスツアー”も登場
良原キャスター:
福井県は様々な観光地がありますが、駅から観光地までが遠いというところがあります。
例えば、「福井県立恐竜博物館」は鉄道1時間+バス15分で乗り換えて行きます。「越前大仏」は鉄道1時間+バス20分で乗り換えて行きます。
ただ、延伸に伴って観光バスも登場しました。16日から、観光バスツアー「はぴバス」が運行を開始しました。「はとバス」をモデルにした駅発着の観光バスです。
歴史や自然体験など11コースを展開していて、県内の観光地を効率よく回ることができます。
例を一つご紹介します。「初めまして ふくい名所旅Aコース」というもので、大人1人5500円。午前9時に福井駅を出発し、福井県立恐竜博物館を90分観光。越前大仏を40分拝観し、午後1時10分ごろには福井駅に到着するということで、午前中をかなり有効活用できるプランです。
グルメも紹介します。
北陸といえば「越前ガニ」ということで、“越前ガニづくし”です。福井県の東尋坊の近くにある「やまに水産」では、とれたての越前ガニを楽しむことができます。生け簀から揚げたカニを焼いたり、お刺身にしたりして新鮮にいただくことができるということです。
そしてもう一つ、石川県の加賀温泉郷「カーサフォルトゥーナ」では加賀カニごはんを3980円(数量限定)でいただくことができます。カニは和で楽しむイメージが強いですが、実はイタリアンだということです。
ホラン千秋キャスター:
お客さんに来てもらいたいと各企業が工夫して呼び込みをしているタイミングですね。
プロ経営者 ハロルド・ジョージ・メイさん:
どうしても東京から考えてしまいがちですけど、北陸地域の中で移動する人の観光やビジネスも、これから良くなるのではないでしょうか。