![競泳パリ内定第1号は男女ともに高校生!池江も個人種目で五輪内定「戻ってこられてよかった」【競泳パリ五輪代表選考2日目】](/assets/out/images/jnn/1060568.jpg)
■競泳 国際大会代表選考会2日目(18日・東京アクアティクスセンター)
競泳のパリ五輪代表選考会。個人種目の代表内定条件は、決勝競技で日本水泳連盟が定めた派遣標準記録を突破し、2位以内に入ること。今大会ですべてが決まる一発勝負の戦い、2日目は、男子400m個人メドレーで高校3年生の松下知之(18、スウィン宇都宮 / 宇都宮南高)が競泳陣第1号でパリ五輪への切符を掴んだ。さらに女子100mバタフライでは、高校2年生の平井瑞希(17、ATSC.YW / 日大藤沢高)が優勝し内定。2位の池江璃花子(23、横浜ゴム/ルネサンス)も2大会ぶりに個人種目での五輪代表入りを決めた。
男子400m個人メドレー決勝は3大会連続での代表入りを狙う瀬戸大也(29、CHARIS&Co.)がバタフライから先頭に立ち終始レースをけん引。瀬戸を追いかける松下は前半の折り返しで4位につけると、平泳ぎで3位に浮上。最後の自由形で一気に追い上げ、先頭の瀬戸をかわし優勝を果たした。タイムは派遣標準記録の4分10秒63を上回る4分10秒04の自己ベストをマーク。競泳では内定第1号になった。
レース後に松下は「終わった直後、タッチした瞬間は勝てたことがうれしかった。(五輪は)初めての夢の舞台。テレビでずっと見てきた。自分の力で掴み取れたことは達成感もあってすごくうれしい気持ちです」と笑みをこぼした。
一方、瀬戸は4分10秒84で派遣標準記録に届かず五輪内定を逃した。エントリーしている200mバタフライと200m個人メドレーの2種目で代表入りを目指す。
女子100mバタフライ決勝では、エース・池江と高校2年生・平井の2選手がパリ五輪への切符を掴んだ。
レースは、準決勝トップ通過の池江が引っ張る展開に。しかしラスト25m、成長株の高校2年生・平井が怒涛の追い上げを見せると、池江をかわしトップでフィニッシュ。派遣標準記録(57秒34)を突破する56秒91をマークし、1番手でパリ五輪代表に内定した。池江も57秒30の2位に入り、パリ五輪内定。3位の選手とはわずか0秒01差という接戦だった。フィニッシュ後しばらくプールの中に留まり、噛み締めるようなガッツポーズを見せた池江。「個人種目でパリに行くことが重要だったので、とにかくうれしい」と2大会ぶりの個人種目での五輪代表入りを喜んだ。
池江にとってパリ五輪は、白血病から復帰して以降、目標としてきた舞台。そこで戦う権利を得て「ここまで戻ってこられてよかったと思う。だけどもっともっと上にいきたい。自分にワクワクしている」と話した。池江を抑えて初代表を決めた平井も「(池江と)一緒に行きたいと思っていた。ずっと目標だった選手なのでうれしい」と喜びを語った。
*写真は左から平井瑞希選手と池江璃花子選手