![話題の新NISA!自分に合った“かしこい”投資の方法を専門家が解説!【ひるおび】](/assets/out/images/jnn/1064300.jpg)
2024年1月に始まった新NISA。
若者をはじめ全世代の関心事ですが、“投資”に一歩踏み出せない人のために、ゼロから始める新NISAのアレコレを専門家に聞きます!
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今年1月にスタートした「新NISA」とは?
旧NISAと新NISAの違いについて、専門家はー
ニッセイ基礎研究所 主席研究員 井出真吾氏:
「簡単に言うと、投資できる額が大きくなり、約3倍になりました。また、新NISAは非課税の期間が永久になったんです。」
新NISAの最大のポイントは・・・投資で得た利益を“非課税”で“無期限”に保有できること!
ゼロから始める“新NISA” 【ステップ〔1〕:口座開設】
ステップ〔1〕として、まずはNISA専用の口座開設が必要になります。
恵俊彰:
「今持っている口座じゃだめなの?」
ニッセイ基礎研究所 主席研究員 井出真吾氏:
「だめです。新NISAの口座を新たに作る必要があります。」
口座開設にはマイナンバーカード、もしくはマイナンバーカードの通知カード&顔写真付き本人確認証が必要となります。
口座開設方法は2パターン。
【1】銀行などの対面型窓口で開設
【2】ネット上の証券会社でオンライン開設
投資に不慣れで対面によるサポートが必要な人は銀行窓口もオススメ!と井出真吾氏。
一方インターネットに慣れている人は、ポイント付与の特典に加え、手数料を抑えられるネット証券会社がいいのでは、と経済評論家の加谷珪一氏。
銀行、証券会社、ネット証券、それぞれに取り扱い商品の数や、手数料の違いなどメリット・デメリットがあるので個人に合った選び方をすることが重要です。
【ステップ〔2〕:商品購入】
口座開設が完了したら、株などの商品を買うための投資枠を「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つの中から選定します。
初心者にオススメ「つみたて投資枠」とは・・・
年間投資額120万円まで、金融庁が選定した270本ほどの投資信託から商品を選定できるもの。国が定めた長期投資に適している商品の中から選ぶことが出来るため、守りの姿勢が強いコースと言えます。
一方、「成長投資枠」とは・・・
年間投資額240万円まで、つみたて投資枠同様の投資信託をはじめ、国内外の株式や金、不動産投資信託など、商品の選べる幅が広がり、投資額も増えることから"攻め"の投資ができるコース。
また、新NISAからはこの2つを併用することもできるのも大きなポイント!
投資信託にはどんな種類が?
投資信託は主に4つに分類できます。
米国株式:様々な米国企業の株式詰め合わせ
全世界株式:様々な国の様々な企業の株式詰め合わせ
国内株式:様々な日本企業の株式詰め合わせ
新興国株式:インド・ブラジル・中国・韓国など様々な企業の株式詰め合わせ
この中から自分で、どこにいくら投資するのかを選定します。
モデルケースでは―
では、実際どの投資信託を選べば、どれだけの利益がでるのか?
月3万円(年間36万円)を約15年間つみたてしたモデルケースでは・・・
元本558万円だったものが、約15年後には
米国株式(S&P500)では約2487万円、全世界株式では約1770万円、国内株式では約1461万円になることがわかります。
とはいえ何を選べばいいのかわからない人は、まずはランキング上位の商品を買えばよい、と井出氏。
どれくらいの期間運用する?
ここまでで見てきた
【ステップ〔1〕口座開設】【ステップ〔2〕商品の選定】が済んだあと、各年代の投資家はどれくらいの期間運用しているのでしょうか?
三菱UFJ国際投信実施アンケート調査によると、
20代・30代は20年以上が一番多く、40代は10年以上から20年未満、50代~70代は5年以上から10年未満が一番多いという結果になりました。
ただ、運用期間は長ければ長いほどいいと言われています。
つみたて投資の利益をスタート時期別に比較したグラフではー
長期投資がいいと言われる理由が、つみたて投資のスタート時期別に利益を比較したグラフから読み取れます。
投資のスタート時期を
〔1〕株価が当時の最高値(3万8916円)を更新した1989年12月
〔2〕株価が急落した1990年9月
〔3〕株価が1万円を割った2012年7月
の3つとして、毎月1万円つみたて投資を続けた場合…
元本に対する利益が〔1〕1989年12月と〔2〕1990年9月は3.4倍に。
一方スタート時期が最も遅い〔3〕2012年7月の場合は2.3倍という結果になりました。
株価の変動は予測できないからこそ、新NISAを始めるタイミングについて、井出氏は…
ニッセイ基礎研究所 主席研究員 井出真吾氏:
「10年後、20年後に結果を出したいので、すぐ始めようが1.2か月後に始めようが、遠い将来の結果は大して違わない。焦って始める必要はないですが、あまり遅らせすぎないほうがいいですね」
加えてNISAの注意点について、専門家の井出真吾氏・加谷珪一氏は、
経済・政治・気候変動などの不測の事態によって、価格が下がるリスクは常にあることを認識した上で生活に無理のない金額から始めてほしいということです。
(ひるおび 2024年3月8日放送より)