![宇野昌磨、3連覇ならずまさかの4位「本当に僕らしいなと...」鍵山が2大会ぶり銀!マリニンが“超異次元演技”で金](/assets/out/images/jnn/1071433.jpg)
■フィギュアスケート世界選手権(日本時間24日、カナダ・モントリオール)
男子フリーが行われ、ショート首位の宇野昌磨(26・トヨタ自動車)はジャンプで精彩を欠きフリー173.13点の合計280.85点で4位。日本勢男子では初の世界選手権3連覇に挑んだが、ミスが続き表彰台も逃してしまった。
優勝はGPファイナルを制したイリア・マリニン(19・アメリカ)。ショート2位の鍵山優真(20・オリエンタルバイオ/中京大)がフリー、合計ともに今季ベストの好演技をみせ2大会ぶりの銀メダルで締めくくった。最終滑走のマリニンに逆転されたが、冒頭の4回転サルコウ、4回転フリップでは高さをみせるなど、観客を沸かせた。
宇野は最終グループ4番滑走で演技。冒頭の4回転ループで転倒してしまうと、続く4回転フリップでも着氷が乱れて流れに乗れず。4回転トウループからの連続ジャンプ、トリプルアクセルは決めて立て直すが、後半も着氷で手をつくなどミスが続いた。演技は下を向きながら苦笑いをみせ、本来のスケーティングではなかったが最後は笑顔で声援に応えた。
フリーの演技を終えた宇野は「全然上手くかみ合わない演技になってしまった」と悔しさをにじませたが、「本当に僕らしいなと思いました」と振り返り、「大舞台で素晴らしい演技をという想像もあったが、そう上手くはいかないというのが過去の自分を振り返ってもこういうこと多かったなと。でも今日まで頑張ってこれて本当に良かったな」と話した。
優勝したマリニンは冒頭で4回転アクセルを成功させて全てのジャンプを決めるなど、異次元の演技。フリーの得点は世界歴代最高の227・79点を叩き出し、ネイサン・チェン(アメリカ)が19年GPファイナルに記録した224.92点を約5年ぶりに更新した。合計ではネイサンの歴代最高(335.30点)には惜しくも届かなかったが、アクセルを含む5種類の4回転ジャンプを決めるなど、圧巻のプログラムを滑り切った。合計は歴代2位の333.76点をマークし、ショート3位から逆転で初優勝を手にした。
ショート10位の三浦佳生(18・オリエンタルバイオ/目黒日大高)は、前半にジャンプの転倒。後半立て直すもフリー169.72点と、今季ベストの181.02点から10点以上届かず。総合8位で今大会を終えた。
【男子結果】
1位)イリア・マリニン 計333.76点(SP105.97、FS227.79)
2位)鍵山優真 計309.65点(SP106.35、FS203.30)
3位)アダム・シアオ・イムファ 計284.39点(SP77.49、FS206.90)
4位)宇野昌磨 計280.85点(SP107.72、FS173.13)
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8位)三浦佳生 計254.72点(SP85.00、FS169.72)