■MLB パドレス 6-4 ジャイアンツ(日本時間29日、ペトコ・パーク)
パドレスの松井裕樹(28)が本拠地開幕戦でリリーフ登板し、メジャー初勝利を手にした。この日は1回2/3(20球)を投げ、無安打無失点。日本人投手で今季初勝利“一番乗り”となった。
試合後のインタビューでは「僕はなんもしてないですけど、前のランナーを返す結果になったのでちょっと申し訳ないですね。チームが勝てたことは嬉しいです」と反省しつつも本拠地デビューを喜んだ。
この日は2-2の同点で迎えた7回、1死一・三塁と厳しい場面で4番手として登場。自身の暴投でいきなり二・三塁のピンチを招くと、1番・李政厚(イ・ジョンフ)の犠飛で2-3と勝ち越しを許した。
「彼(李)はミート力のあるバッターなので、なんとか内野フライか浅い外野フライでタッチアップを許したくなかったんで。ちょっと悔しい結果になりましたけど、同地区なので何回も対戦あると思うので、同じような場面で今度はタッチアップの打球を打たれないようにしたい」と勝ち越しされたシーンを悔やんだ。
だがこの直後、打線が奮起して6-3と逆転し、松井は回を跨いで8回も続投。「(間が)長かったんでちょっと行ったり来たりして、何していいかわからなかったんですけど、味方が逆転してくれたのでちょっとアドレナリンというかエナジーが自分の中ですごく湧いてきた。最後は球数かかりましたけど3人で終われて良かったです」と3者凡退で切り抜けた8回を振り返った。
開幕3試合目での初勝利に「中継ぎなんであんまりないですけど、先発ピッチャーに勝ちがつくというのがリリーフにとって一番嬉しいことなんで、頂き物というか、そういう感じです」と話した。
さらにインタビューの途中で場所を少し移動すると、耳を触りながら「(耳の中に)ケチャップ残ってるわまだ(笑)。(ケチャップかけられた?)はい。セレブレーションでしてもらいました(笑)」と明かし、試合後に勝利投手の“お祝い”としてケチャップをかけられたという。
「いろいろすごいことになりました。目をあけてられなかったです(笑)。(ボールは)もらいました」と最後は笑顔をみせた。
この日はダルビッシュ有(37)が先発。5回0/3(78球)を投げ、5安打1失点の好投。打線が5回に逆転し勝利投手の権利を得て降板するが、その後、同点に追いつかれ白星はお預けに。4番手の松井は勝ち越しを許すも、直後に再び打線が逆転に成功。好機をつかみメジャー初白星を飾った。