地震で道具などを失った「輪島塗」の職人たちに、再び作り手としての道を歩んでもらおうと、全国の職人仲間による支援の輪が広がっています。
【動画】全国の職人仲間から「輪島塗」に支援の輪 集まった道具を無償で提供
石川県輪島市の重蔵神社の境内に並べられたのは、漆器づくりに欠かせない道具の数々。
「輪島塗」の産地として知られる輪島市は、今回の地震で工房が倒壊したり、火災に見舞われたりして、多くの職人が漆器作りを再開できていません。
こうした中、福井県の木地職人の男性がSNSを通じて、全国の職人仲間に呼びかけて集まった道具がきょう無償で提供されました。
道具を受け取った職人
「ハケ1本で。震災でハケが折れたので、ありがとうございます」
一方、石川県能登町では、能登各地で行われるキリコ祭りの先陣を切る「あばれ祭」の準備が始まりました。
きょうは会場の八坂神社で、氏子らが倒壊した鳥居や灯籠の撤去作業を行いました。
あばれ祭運営改善協議会 小浦肇 会長
「夏祭りの、このキリコ祭りの一番最初にやるのが、あばれ祭り。復興の祈願をしながら、復興の、のろしを上げる」
今年の祭りは、7月5日、6日に行われます。