■第96回選抜高校野球大会 決勝 健大高崎 3－2 報徳学園（31日・甲子園球場）
2年連続で決勝進出を果たした報徳学園（兵庫）が健大高崎（群馬）に敗れ、22年ぶりのセンバツ制覇はならなかった。昨年の決勝では山梨学院に敗れ、今年もあと一歩の所で涙を飲み、2年連続の準優勝となった。
報徳学園は1回表に幸先よく2点を先制するも、その裏に同点に追いつかれると3回にも適時打を浴び2-3と逆転される。先発の今朝丸裕喜（3年）は3点を失った後は粘りのピッチング。内野の好守備にも助けられ、その後は健大高崎に得点を許さない。1人で8回を投げ抜いたが、1点差に泣いた。
1回表、報徳学園は、健大高崎の先発、石垣元気（2年）に対し、2死一・二塁のチャンス。ここで5番、安井康起（3年）が一塁線を破る適時二塁打を放ち二塁ランナーが先制のホームイン、さらにライトからの送球が乱れる間に一塁ランナーも帰り、報徳学園が1回に2点を奪う。
しかしその裏、先発の今朝丸裕喜（3年）が四球と安打を許し2死一・二塁で5番の森山竜之輔（3年）に左越え適時二塁打を浴び、2-2の同点に追いつかれる。さらに3回裏、今朝丸は先頭打者に三塁打を打たれる。続くバッターは一ゴロに抑えるが、3番・高山裕次郎（3年）に右前適時打を打たれ、2-3と逆転を許す。それでも4番の箱山遥人（3年）を遊ゴロ併殺に打ち取り、最少失点で切り抜けた。
今朝丸はその後もピンチを迎えるが、内野守備陣の好捕に助けられ4回、5回を無失点に抑える。そして6回表、報徳学園は無死二・三塁のチャンスを迎えるが、健大高崎の石垣を崩せず1点差のまま、9回表に入った。
報徳学園は2死から四球でランナーを出すと、代走の西川成久（3年）が盗塁を敢行し2死二塁と一打同点のチャンスを迎えるが、橋本友樹（2年）が空振り三振に倒れ、万事休す。1点差に泣き、2年連続の準優勝に終わった。
