男子ハンドボール新監督にカルロス・オルテガ氏の再登板発表「世界でのタイトルを獲得したい」 前監督辞任劇から約2か月

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-04-03 15:28
男子ハンドボール新監督にカルロス・オルテガ氏の再登板発表「世界でのタイトルを獲得したい」 前監督辞任劇から約2か月

日本ハンドボール協会は3日、男子ハンドボール日本代表の新監督にアントニオ・カルロス・オルテガ・ぺレス氏(52)が正式に決定したことを発表した。前任の監督を務めたダグル・シグルドソン氏(51)の突然の辞任劇から約2か月、オルテガ氏の”再登板”で決着がついた。

オルテガ氏は、スペイン代表で活躍し、2000年シドニー五輪で銅メダルを獲得。2016年のアジア選手権や2017年の世界選手権では日本代表の監督として指揮した。会見に出席した荷川取義浩ディレクターは「2016年と2017年に短期間で日本代表のチームを作っていただき、また結果を残していただいたという実績」から選出にいたったと説明。また「スペインのハンドボールが我々が目指してるハンドボール に類似してる」ということも選考理由の一つに挙げ、現在FCバルセロナの監督を務めているオルテガ氏を「ヨーロッパ選手権など優勝を彼の手腕で成し遂げている」と評価した。

オンラインで会見に出席したオルテガ新監督は、「日本代表を率いることを非常に誇りに思っております」と挨拶。パリ五輪では「世界でのタイトルを獲得したい」と話し、「1試合1試合良いパフォーマンスで話題になるような日本チームを作っていきたいと思います」と新”彗星ジャパン”へ意気込んだ。

オルテガ新監督を良く知る日本代表・渡部仁選手(34、トヨタ車体)は、オルテガ氏再登板について、「まずは監督がやっと決まった事に安心している。 ダグル氏に続き世界のトップレベルの監督が就任した事は日本のレベルアップにも繋がるので嬉しい」と安堵しつつも、「前回も短い期間だったが世界選手権の切符を獲得、韓国に20年以上ぶりに勝利するなどの結果を残している。今回の五輪でもこれまでの歴史を塗り替える結果を(ともに)残したい」と強い覚悟をみせた。

2016年当時の印象についても、「ハンドボール観を大きく変えてくれた監督です。 戦術面が特に細かく、コート上では鬼気迫る熱量で指導をしてくれ、 コート外ではよく冗談を言うような陽気なおじちゃんです」と語った。

男子日本代表は、前任のダグル監督指揮のもと、昨年10月の五輪アジア予選で36年ぶりとなる自力での五輪出場を決めた。昨年から格上の中東勢に何度も勝利を収め、アジアNo.1ともいわれるまでに急成長を遂げている。

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