猫の命を奪う『危険な感染症』4選 症状や気をつけるべき感染源、予防法などを解説

2024-04-06 12:00

愛猫の命を守るためには、感染症に注意する必要があります。そこで今回は、猫が命を落とすリスクがある「危険な感染症」について解説します。ぜひ感染症への理解を深めて、愛猫のためにしっかり予防してくださいね。

1. 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

獣医師に抱っこされる猫

猫免疫不全ウイルス感染症になると、初期段階でリンパの腫れや発熱といった症状があらわれ、その後は症状がない状態が数年間続きます。

しかし、最終的には免疫不全症候群を発症し、著しい体重減少や重度の貧血を引き起こしたり、免疫力の低下によりさまざまな病気に感染したりして命を落としてしまうことが多いです。

猫免疫不全ウイルス感染症は、猫同士がケンカをして噛みつかれたりすることによって感染するケースがほとんどです。そのため、完全室内飼育をして、他の猫との接触を避けることが何よりの予防になります。

また、ワクチン接種も効果があるので、希望する場合は獣医師に相談してみてくださいね。

2. 猫白血病ウイルス感染症

動物病院にやってきた猫

猫白血病ウイルス感染症になると、発熱や元気がなくなるといった初期症状があらわれます。

すぐに症状が治まってそのまま回復するケースもあるものの、数か月から数年経ってから再び症状が出た場合には、白血病やリンパ腫、免疫力の低下などを引き起こし、死に至る可能性が高いです。

ウイルスに感染している猫とケンカをしたり、グルーミングをし合ったりすることが感染の原因なので、完全室内飼育の徹底が予防になります。

またワクチンもあるので、同居猫が感染している場合や愛猫が外に出る機会がある場合には、ワクチンを接種しておくとよいでしょう。

3. 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)

ワクチン接種中の猫

猫汎白血球減少症になると、発熱や元気消失、食欲不振、激しい嘔吐や下痢というような症状があらわれます。白血球が減少することで体力が低下し、子猫の場合は命を落としてしまう可能性が非常に高いので注意が必要です。

猫汎白血球減少症は、猫パルボウイルスに感染している猫の排泄物に接触することで感染します。伝染力と生命力が強いウイルスなので、愛猫を外に出さないように気をつけていても、飼い主さんが野良猫の排泄物を踏むなどして家にウイルスを運び、そこから感染してしまうことも…。

予防のために、年に1回のワクチン接種がおすすめです。

4. 猫伝染性腹膜炎

子猫と体温計

猫伝染性腹膜炎にはウエットタイプとドライタイプがあり、どちらのタイプでも発熱や貧血、元気がなくなるという初期症状は共通しています。病気が進行すると、ウエットタイプは腹水や胸水が溜まり、ドライタイプでは内臓にしこりができるという特徴があります。

猫伝染性腹膜炎は猫コロナウイルスが体内で突然変異を起こすことで発症し、発症してしまった場合は死亡率が非常に高いです。特に子猫は感染しやすいので、愛猫が猫コロナウイルスに感染しないようにできる限りの予防対策をしましょう。

猫コロナウイルスを保有している猫は多く、排泄物や唾液、鼻水などに接触することで感染します。残念ながら有効なワクチンがないため、愛猫を外に出さないことと多頭飼育を極力避けることが重要です。

またストレスによる免疫力の低下が、猫伝染性腹膜炎の発症リスクを高めると考えられてもいるので、ストレスの少ない快適な生活を心がけることも大切ですよ。

まとめ

動物病院で診察を受ける猫

今回は、猫の命を奪う「危険な感染症」について解説しました。日頃から予防対策をして、愛猫を感染症から守ってあげてくださいね。

特に気をつけたいのは、新たに猫を迎えるときです。新入り猫がウイルスを保有していて、先住猫が感染してしまうケースは少なくありません。

新入り猫を迎えたら、まずは動物病院で感染症の有無を検査したり、先住猫にワクチンを接種させたりして準備を整えましょう。しばらくは先住猫とは別の部屋で過ごしてもらい、安全が確認できてから会わせるようにしてくださいね。

関連記事

猫の『落ちる瞬間』集めてみた結果…「人間ぽさたまらんw」「面白すぎる」様々な種類の落ち方が笑えると90万再生突破の大反響
日本語を話す猫が話題に…『あそぼ~』と言っている光景が想像以上だと120万再生「凄すぎる」「がっつり言ってる!」と大反響
猫が他の猫の首を噛む理由と止めさせる方法
猫から『好かれる人』のタイプ5つ
猫が顔の近くで寝る4つの理由と飼い主への信頼度

  1. 【 西山茉希 】カニの身を豪快に絞り出す「おしゃべりせっかちクック」 “西山食堂” 快調運転「まずは年末まで駆け抜けよう!」
  2. りくりゅうペアが3季ぶりファイナル制覇!フリー自己新で三浦は涙、大接戦制しミラノ五輪へ弾み【GPファイナル】
  3. 駐日韓国大使 日韓関係「安定を取り戻した」日中関係では「仲裁の役割を果たすことになる」
  4. 【 ののちゃん 】大きな石にチャレンジ「びくともしません」 公演先の博多でひーちゃんと思い出
  5. 旧統一教会の敗訴確定…「テレビ番組で名誉毀損」と教団が読売テレビと紀藤正樹弁護士を訴えた裁判 最高裁が上告を受理しない決定
  6. 大阪大学の坂口志文・特別栄誉教授がストックホルム到着 ノーベル生理学・医学賞に選出 10日の授賞式までに様々な行事に出席予定
  7. 【 中川翔子 】“ホラー好き”が双子に遺伝「すごく興奮してるように見えた。血を引いている」母になって “殺人鬼とも素手で闘ってやる”
  8. 合わせ鏡を午前0時に見るなと言う昔から語られる鏡の怪談の裏側
  9. 0歳から投資可能に!? 政府与党が検討進める「こども向けNISA」 月5000円投資するといくら貯まる?【Nスタ解説】
  10. 高齢犬に絶対NGな『散歩方法』5選 体に悪影響をもたらすリスクや改善策まで
  1. 同僚の日本人女性(58)の顔や首を刃物で刺したか 中国籍の男(39)を逮捕 女性は死亡…事件当時は面談中か 千葉・いすみ市
  2. 【速報】川崎市のリサイクル工場で火事 現在も延焼中 逃げ遅れなし
  3. 勾留中の被告(54)が7階窓から逃走…逃げた状況が明らかに その後、静岡・三島市内で確保 伊豆の国市の病院で警察官監視のなか
  4. 「クラウンRSに乗りたい気持ちが抑えきれなかった」 車窃盗容疑で逮捕の男 東京・足立区の盗難車による死傷ひき逃げ事件 死傷者は14人に 警視庁
  5. 年末年始の血糖値スパイクに要注意【忘年会シーズンで糖尿病リスク急増】
  6. 動機は…彼女に会いたくて? 静岡・伊豆の国の病院から逃走・確保された島田健太郎被告(54) 病院には置き手紙も 静岡県警は謝罪
  7. 中国軍などが100隻超の艦船を東アジア海域に展開 過去最大規模・・・高市総理答弁や台湾の発表背景か 中国は「法に則って活動」
  8. フリーアナウンサーの女性をSNSで脅迫した疑い 女(30代)を書類送検 写真集の上に包丁を置いた写真など投稿 警視庁
  9. 「仕事などで溜まったストレスを解消するため」神奈川県警栄署の20代男性巡査を撮影処罰法違反の疑いで書類送検 神奈川県警は男性巡査を減給処分 巡査はきょう付で退職
  10. 当せん者は誰?7億円宝くじ無効まで約1か月…宝くじ売り場には「WANTED」の文字も
  11. 0歳から投資可能に!? 政府与党が検討進める「こども向けNISA」 月5000円投資するといくら貯まる?【Nスタ解説】
  12. 飲酒運転根絶へ警視庁と居酒屋チェーンが協力 忘年会など飲酒機会増える12月 はし袋とコースター7万セットを贈呈