猫が急にしなくなったら気をつけるべき、5つの行動と原因 場合によっては病気を疑った方がいいかも

2024-04-11 17:00

愛猫の異変に気づき、いち早く対応することは、飼い主さんの重要な役割です。今回は、普段からよくやる5つの行動を急にしなくなった原因について解説します。愛猫の様子を思い浮かべながら、ぜひチェックしてみてください。

1.毛づくろいしない

毛づくろい

猫の代表的な行動と言えば、まずは「毛づくろい」です。かわいらしさとは別に、身体を清潔に保ち、毛並みを整え、体温を調節するなどの立派な役割があります。起きている間の約3割の時間を費やす、いわば、ルーティンワークのようなものです。

おなじみの行動ですが、だんだん回数が減り、やがてほとんどしなくなったら、肥満や老化現象(身体の小回りが利かない、体力が続かない)、関節炎などの可能性があります。

ちなみに、過剰な「毛づくろい」は、深刻なストレスを抱えている証拠です。脱毛症や皮膚炎、毛球症が悪化する前に病院で診てもらいましょう。

2.爪研ぎしない

爪研ぎ

「爪研ぎ」もまた、ポピュラーな行動のひとつです。狩りや移動時のツールとしてのケア、マーキング、寝起きの気分転換、ストレス解消などの目的があります。

猫によってその頻度もさまざまです。縄張り意識の強い子は頻繁にやりがちで、逆に、控えめな性格の子はあまりやらない場合もあります。一般的な傾向として、シニア猫になるにつれて、回数が減っていくのもポイントです。

たとえば、普段から積極的に「爪研ぎ」する子が急にやらなくなったら、関節炎などの足元のトラブル、体調悪化のサインかもしれません。長い間、爪を研がずにいると、巻爪になり、肉球を傷つけてしまうこともあります。早めに異変に気づいてあげることが大切です。

3.高いところに登らない

キャットタワーと猫

「高いところに登る」も野生時代からの習性です。自分の身を守りながら、外敵の侵入を素早く察知し、なおかつ、他の猫への優位性を示すには、高いところがベスト。猫はそのことをよく知っています。

高齢になると、筋肉量が落ち、垂直運動もだんだん減っていきます。ごく当たり前のことで、それほど心配はいりません。

ただし、変化の裏に変形性関節症が隠されていると、注意が必要です。変形性関節症とは、関節内部のクッション(軟骨)がすり減って変形してしまうこと。毛づくろいやジャンプ時など、動くたびに痛くなるのが特徴です。シニア猫に多い病気ですが、若い猫でも発症例があります。

変形性関節症には、加齢や肥満による一次性変形性関節症と、スコティッシュフォールドの「骨軟骨異形成症」のように、遺伝要素が原因の二次性変形性関節症の2種類があります。

愛猫の変化をスルーしないように、日頃から歩き方に注目しておきましょう。

4.トイレの砂をかけない

猫とトイレ

「トイレの砂をかける」しぐさは、ユーモラスでかわいらしいものです。本来の目的は、うんちやおしっこの匂いを消し、外敵に自分の存在を悟られないようにするため。猫は、補食者であると同時に、被食者の側面もあります。

トイレに砂をかけなくなると、飼い主さんは「どうして?」と心配になるかもしれません。そんなときは、清潔度をはじめ、トイレ回りの環境が万全かどうか、改めて確認してみましょう。猫砂を変えただけで、砂をかけないこともあります。猫は些細な変化でも見逃しません。

多頭飼いでは、自分の強さを他の猫に誇示するために、砂をかけずにうんちを放置するケースもあります。

5.鳴かない

鳴く猫

本来、野生の猫はめったに鳴きません。単独行動するので、オオカミや鳥のように、音声を通じて仲間とやりとりしなくても済むからです。また、声を出すことで自分の居場所がわかってしまうと、外敵に狙い撃ちされるリスクもあります。

当たり前に「鳴く」ようになったのは、イエネコとして人間に飼われるようになってから。鳴いたほうが飼い主に自分の要求が伝わりやすい、と学んだからかもしれません。

今まで普通に鳴いていたのに、急に鳴かなくなった場合、猫風邪をはじめ、咽頭炎などの病気の疑いがあります。

ただし、成長に従い、だんだん鳴かなくなるのも珍しいことではありません。変化を冷静に見極めたうえで、病院へ行くかどうか判断してみてください。

まとめ

見つめ合う猫と女性

今回、挙げた「急にやらなくなった」5つの中で、みなさんの愛猫に当てはまったものはあったでしょうか?

変化の背景に、肥満や老化現象、病気などの要因が潜んでいる可能性もあります。特に紹介した病気に該当する場合、早めの対応が肝心です。ためらうことなく動物病院に相談してみてください。

関連記事

猫の進行方向に『苦手な相手』がいた結果…まさかの"存在感を消そうと頑張る"姿が面白すぎると99万1000再生の大反響
猫に『巨大なヘビの絵』見せた結果…まさかの反応がおもしろすぎると話題 「めっちゃかわいい」「思った以上の反応でびっくり」の声
猫が乗ってくる5つの理由とその心理
猫は一緒に寝る人を選んでいる?人のそばで寝る理由、一緒に寝る方法と注意点
猫が飼い主を舐めてくる時の理由とその気持ち

  1. 内定数がコロナ禍より減少? ABABAが27年卒就活の未来を解説!急速に難化する就活環境への対応策とは
  2. 5位発進の坂本花織「明日は嬉し泣きできるように」と前向く「嫌な気持ちは置いて(夜の)12時になったら切り替えます」
  3. 千葉百音 77.27点のSP自己ベストで首位発進!坂本花織は冒頭のジャンプ無効で涙の5位発進【GPファイナル】
  4. 高市総理が就任後初の“夜会食” 麻生副総裁ら党幹部が出席 今後の政権運営や国会対応など意見交換か
  5. 中国の航空各社 日中路線のキャンセル無料措置を来年3月28日まで延長 春節の大型連休に影響か
  6. 物価高の時代に奇跡のワンコインランチ 寿司チェーン店の挑戦!驚愕の90円ランチも【Nスタ】
  7. 【 川﨑麻世 】初めて “ラストまで” 妻の店で手伝い  “寿司を握って・週5で食べて・それでも寿司屋に通いたい”
  8. 今川焼?大判焼き?回転焼き?“あの和菓子”はなんと呼ぶ? 大規模調査で呼び方勢力図マップが完成!?【Nスタ解説】
  9. 【 ちゃんみな 】体調不良で出演をキャンセル 「申し訳ありません 早く回復する様努めます」
  10. 「率直に困った」スペイン豚肉輸入停止でスーパー困惑 生ハムピンチも…豚肉じゃない!代替〇〇生ハムに注目【Nスタ解説】
  1. 同僚の日本人女性(58)の顔や首を刃物で刺したか 中国籍の男(39)を逮捕 女性は死亡…事件当時は面談中か 千葉・いすみ市
  2. 当せん者は誰?7億円宝くじ無効まで約1か月…宝くじ売り場には「WANTED」の文字も
  3. 0歳から投資可能に!? 政府与党が検討進める「こども向けNISA」 月5000円投資するといくら貯まる?【Nスタ解説】
  4. 今川焼?大判焼き?回転焼き?“あの和菓子”はなんと呼ぶ? 大規模調査で呼び方勢力図マップが完成!?【Nスタ解説】
  5. 【 川﨑麻世 】初めて “ラストまで” 妻の店で手伝い  “寿司を握って・週5で食べて・それでも寿司屋に通いたい”
  6. 「率直に困った」スペイン豚肉輸入停止でスーパー困惑 生ハムピンチも…豚肉じゃない!代替〇〇生ハムに注目【Nスタ解説】
  7. 動機は…彼女に会いたくて? 静岡・伊豆の国の病院から逃走・確保された島田健太郎被告(54) 病院には置き手紙も 静岡県警は謝罪
  8. りくりゅうペアが3季ぶりファイナル制覇!フリー自己新で三浦は涙、大接戦制しミラノ五輪へ弾み【GPファイナル】
  9. 大阪大学の坂口志文・特別栄誉教授がストックホルム到着 ノーベル生理学・医学賞に選出 10日の授賞式までに様々な行事に出席予定
  10. 【速報】川崎市のリサイクル工場で火事 現在も延焼中 逃げ遅れなし
  11. 物価高の時代に奇跡のワンコインランチ 寿司チェーン店の挑戦!驚愕の90円ランチも【Nスタ】
  12. 「クラウンRSに乗りたい気持ちが抑えきれなかった」 車窃盗容疑で逮捕の男 東京・足立区の盗難車による死傷ひき逃げ事件 死傷者は14人に 警視庁