初めて猫を飼う人は、お世話の内容や頻度がまったくわからないものです。しかし、猫が健康な生活を送るためには、飼い主の正しいお世話が必須なのです。そこで今回は、猫のお世話の「やることリスト」について解説します。毎日やるべきルーティンとして日常生活にしみこませましょう。
1.猫トイレの掃除
猫にとって、トイレの清潔さは重要です。気持ちよく排泄できるようにしてあげないと、ストレスをためやすく、排泄をガマンしてしまうこともあります。
その結果、尿路結石や膀胱炎のリスクが高まるだけでなく、排泄困難になると腎臓にも負担がかかり腎不全の懸念も。また、トイレ以外の場所で粗相をするようになってしまうのです。
猫の心身の健康のためにも、トイレ掃除は排泄のたびに行うのが良いでしょう。
とはいえ、飼い主さんによっては、猫の排泄のたびにトイレ掃除をすることは難しい場合もあるかと思います。そのような場合は、最低でも1日2回は掃除をしてあげましょう。
猫トイレの掃除は、猫砂の排除だけでなく、トイレ砂の全取り替えやトイレ容器の洗浄も、理想は週に1度、最低でも月に1度は行うとよいでしょう。
2.食事のお世話
猫のフードは、基本的に2回~5回に分けて与えるのが一般的です。子猫の場合は1日3回~4回に分け、成猫は1日に2回でも大丈夫という目安がありますが、年齢や個体差、フードの種類にもよります。
フードのパッケージの裏側を見ると、1日の摂取量の記載があります。またフードの量は猫の体型によっても大きく左右するので、食事を出す頻度や量については「我が家流」を見極めていくのがよいでしょう。
食事を与えるタイミングは、飼い主さんの生活スタイルによって朝と夕方の「1日2回」という人もいますし、自動給餌機をフル活用して食事を徹底管理している人もいます。
なお、いくら忙しくても「置きエサ」はNGです。その理由は、1日分のエサを置いてしまうと、猫は欲しがるタイミングでどんどん食べてしまい、肥満や吐き戻し、衛生上の問題など、デメリットがたくさんあるからです。
3.ブラッシングや歯磨き
猫は自分でグルーミングをする動物なので、ブラッシングは不要と思ってしまう人もいるようです。しかし、猫の抜け毛を放置すると、グルーミングのときに毛を飲み込んでしまったり、毛玉がかたまったりなど、吐き戻しや皮膚炎につながる懸念があることを覚えておきましょう。
猫にブラッシングをする頻度は、短毛種であれば週に3回程度でオッケーですが、長毛種は毎日する必要があります。
抜け毛の多い猫種や換毛期には、できれば1日に2回以上はブラッシングをしてあげるとよいでしょう。またブラッシングをすることで、猫とのコミュニケーションがとれるだけでなく、体の異変に気付いて病気の早期発見につながるメリットもありますよ。
また、猫の歯磨きについても、できるなら毎日行うのが理想です。野生の猫は狩りをした獲物を引きちぎる行為の中で、自然と歯の汚れが取れていたといいます。そのため、自分で狩りをせずにフードを与えられるイエネコには、歯の歯垢を取り除く歯磨きの習慣が必要なのです。
4.遊ばせる
猫にとって「遊び」は、健康を保つために必要な時間です。
1日中寝ているように見える猫ですが、決して動きたくないわけではありません。猫には狩猟本能があるので、1日の中で「遊びたくなる(狩りの疑似体験)」時間はもちあわせているはずなのです。
子猫の時代を過ぎるとオモチャに興味を示さなくなる猫もいますが、1日に1回5分でもよいので、獲物を狙って体を動かす時間を作ってあげましょう。
まとめ
今回解説した内容以外のお世話としては、爪切りが月に一度程度で、体重の計測も、できれば隔週1回したいところです。また、口元の汚れや目ヤニ、耳の汚れに気づいたときには、必ずケアしてあげましょう。
「猫の方が犬よりもお世話がラク」と言われることもありますが、「放置で大丈夫」「世話が必要ない」と勘違いしてしまうのは危険です。
今回解説した内容は最低限のお世話で、爪とぎ場の交換や爪とぎ跡の補修など、猫のためにやるべきことは、あげればたくさんあります。それをふまえて、小さな命に責任をもって、猫と幸せに暮らす覚悟をしてくださいね。
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