新潟県にある柏崎刈羽原発7号機の原子炉に核燃料を入れる作業をしていたところ、装置のトラブルが発生し、けさから作業が中断していることについて、山中伸介原子力規制委員長が「それほど大きなトラブルであるとは思っていない」と述べました。
東京電力によりますと、きょう午前7時13分ごろ、原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」の作業が行われていた柏崎刈羽原発7号機で、核分裂を制御するのに使われる「制御棒」を動かすためのモーターのブレーカーが落ちる不具合が発生し、装荷作業を一時中断しているということです。
これを受け、山中伸介原子力規制委員長は記者会見で、「それほど大きなトラブルであるとは思っていないし、今後も小さなトラブルというのは起きる可能性がある」「慎重に検査を続けていってほしい」などと述べました。
東京電力は、制御棒が動かせなくなっている場所には燃料が入っていなかったほか、燃料が装荷されている場所には制御棒は挿入されているとして、安全上の問題はないとしています。
柏崎刈羽原発7号機では再稼働に向けた動作確認の一環として「燃料装荷」がおとといから始まっていて、きょう午前8時時点で、872体のうち41体の装荷が完了していました。