猫の口元には、立派なヒゲが何本も生えています。ヒゲは感情を表現したり、センサーなどの役割があります。猫の「ヒゲがピーンと伸びている」とき、どのような気持ちでいるのでしょうか。
1.気になるものがある
猫のヒゲには「センサーの役割」があると言われています。
触れたものの大きさや体温などを感じたり、空気の流れからものと自分の距離を測ったりするなどの役割があります。そのため、ヒゲをピーンと伸ばす必要があるのです。
窓の外にいる鳥を見つけたときや、飼い主さんが新しいものを買ってきたときなどは、興味深そうにヒゲを伸ばして観察しようとします。
2.遊びに集中している
猫は狩りをする動物なので、狩りを真似た遊びをします。おもちゃを獲物に見立てて狙い、追いかけるので、センサーであるヒゲをピーンと伸ばして情報を得ようとするのです。
猫がヒゲをピーンと伸ばして遊んでいるときは、狩りをしているのと同じでとても集中しています。
ちなみに、猫は集中しているときは構われるのを嫌がるので、猫が落ち着くまでは遊びに集中させてあげましょう。
我が家の猫達も新しいおもちゃを与えると、ヒゲをピーンとさせて興奮して遊びます。
3.あくびをする前
猫も人と同じように、あくびをします。
猫のあくびは、目が覚めたときや眠いときにしますが、緊張した気持ちを落ち着かせたいときにもします。
猫があくびをする直前の様子を観察していると、鼻のまわりにぎゅっと力が入りヒゲが前に向かってピーンと伸びます。すると、大きな口を開けてあくびをするのです。
猫の寝起きのタイミングに猫の鼻のあたりを指先で優しくなでると、あくびが出ることがあります。このときによく観察すると、ヒゲの動きの変化を見ることができるでしょう。
4.緊張、攻撃的になっている
猫が相手を威圧したいときや、威嚇するとき、緊張したときにヒゲは前に向かってピーンと伸びます。特に、怒って攻撃的になっているときはヒゲの根本に力が入り、表情も怖く「ウー」「シャー」など威嚇の鳴き声をあげることがあります。
なだめてあげたくなりますが、ヒゲが前を向いている間はちょっとしたことで攻撃してくる場合があるので、猫が落ち着くまでは離れた場所から見守っていてあげましょう。
我が家の猫も猫同士のケンカになったときはヒゲが前を向いてピーンとなり、しばらく触らせてくれなくなります。
まとめ
今回は、猫の「ヒゲがピーンと伸びている」ときのキモチについて解説しました。
猫のヒゲは、リラックスしているときは力が入らない自然な状態ですが、興奮したり怒ったりするとピーンと伸びます。
ヒゲをピーンとさせているときの猫は、とても集中しています。このときは構われるのを嫌がったり、怒って攻撃してきたりしますので、落ち着くまではそっとしておいてあげましょう。
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