ロンドン, 2024年4月25日/PRNewswire/ --オムディア(Omdia)が新たに発表した「2023年第4四半期大型ディスプレイ市場トラッカー(Large Area Display Market Tracker 4Q23)」によると、LCDとOLEDの両方を含む大型ディスプレイ(9インチ以上のすべてのディスプレイ)の出荷数は、2024年に前年比7.4%増加し、面積については同11.1%の増加が見込まれています。
「2023年には、モバイルPCやモニターなどのITディスプレイ製品に対する需要が、価格上昇が少なかったにもかかわらず低迷しました。テレビ用ディスプレイの需要も減少しましたが、LCDテレビ用ディスプレイの価格についてはディスプレイメーカーの受注生産ポリシーにより、特に2023年のLCDの価格は上昇しました。」とオムディアのシニアプリンシパルアナリスト、Peter Suは述べています。
オムディアは特に2024年の後半において、大型ディスプレイの供給と需要がバランスが均等になるだろうと予測しています。「2020年と2021年のパンデミック時にITとテレビ用ディスプレイの需要が前倒しされ、2022年と2023年には需要が停滞した状況から、ディスプレイメーカーは2024年に需要の回復を見込んでいます。2024年半ばのスポーツイベントは、経済の回復を促進する一つの要因となるでしょう。」とSuは付け加えました。
2024年には、LCDテレビのディスプレイのサイズ移行により、テレビのディスプレイが大型ディスプレイの出荷を牽引すると予想しており、その全体に占める割合は77.1%に達する見込みです。98インチ以上のLCDの出荷台数は、2023年の65万台から117万台に増加し、2024年は前年比81.6%増となる見込みです。
2023年の大型ディスプレイの売上高は、需要の鈍化とITディスプレイ価格の回復により、前年比7.2%減の611億ドルとなりました。2023年第3四半期までの値上げにより、テレビのディスプレイの売上高のみが前年比12.3%増となりました。2024年の大型ディスプレイの収益は、出荷と価格の回復に支えられ、前年比21.4%増の742億ドルに達すると予測されています。
2023年において、BOEは大型ディスプレイの出荷数において市場をリードし、市場シェアは33%を占めました。次いでイノラックス(Innolux)が14.1%、AUOが11.2%のシェアを有しています。2024年には、BOEが31.1%の市場シェアでこのリードを維持すると予想されており、その後をイノラックスが12.5%、China Starが12.2%で追うことになります。
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