『動物病院』での最低限のマナー4選 獣医師とのいい関係は愛猫の健康維持に不可欠

世の中には、猫の飼育についての情報はたくさんありますが、動物病院へ行くときのマナーについては、あまり語られることがありません。犬の場合には、ほかの人や犬に吠えてしまうなど明確な行動が見られますが、猫にはこのような行動が少ないからかもしれません。しかし、猫の飼い主さんも、通院時には抑えておきたいマナーがあります。

1.猫の逸走防止をする

ベンガルとキャリーバッグ

「逸走」とは、いわゆる「逃げ出す」ことです。

猫は慣れない環境を怖がり逃げようとすることがあります。自宅ではおとなしい猫でも、病院への道中や院内では猫の逸走防止をしなくてはいけません。

猫の逸走を防ぐためには、次のような対策が有効です。

  • 移動時には、猫をキャリーバッグに入れること
  • キャリーバッグは診察室以外で絶対に開けない
  • ハーネスロックや洗濯ネットを併用する

ときに猫は、思いもよらない力でキャリーを破壊することがあるため、フタが開いてしまったときの二重の対策をしておきましょう。

ハーネスは、適切なサイズでないとスルッと抜けてしまうこともあります。実際に使用する前に、自宅で慣れさせておくとよいでしょう。

また、猫を洗濯ネットに入れておくと、キャリーから出てしまっても捕まえるのが容易になります。

閉じ込めているようでかわいそうに感じるかもしれませんが、猫は何かに触れていたり、身を隠せるような環境であると比較的落ち着きます。猫だけでなく獣医師や病院スタッフの安全面からみても推奨される方法です。

2.待合室では静かに過ごす

病院の待合室

人の病院と同様に、動物病院の待合室では静かに過ごしましょう。

動物病院への来院は、健康診断やワクチンなどが目的の、比較的健康なペットだけではありません。重篤な状態のペットも同じ待合室で待っていることがあります。

おしゃべりや携帯電話、ちいさなお子さんの大きな声は、具合の悪いペットを疲れさせてしまいます。特にちいさな子と同行しているときには、待ち時間が長くなるとおしゃべりが増えるかもしれませんので、注意しましょう。

また、犬猫を診察している動物病院では、犬を連れた人からは離れてあげましょう。待合室で一緒に待っている犬が、猫を見て興奮してしまうかもしれないからです。

最近ではキャット・フレンドリー・クリニックという猫に特化した病院も増えてきていますが、まだまだ犬猫同時診療の病院は多くあります。

3.ほかのペットに触らない

待合室のペットオーナー

動物病院の待合室には、たくさんの犬や猫が集まります。かわいいコを見ると思わず挨拶したいと思うこともあるでしょう。

しかし、病院に来ている動物には触れないようにするのが基本です。

病院に来ている体調不良の個体がいます。特に猫は病気や慣れない環境で、神経質になっていることもあり、知らない人が近づいたり触ったりすると安静が保たれません。

また、猫の感染症の中には、容易に感染するものもあります。飛沫した体液に人が触れることで、病気を広げてしまうリスクがあります。

そして、なによりほかの飼い主さんの気持ちを尊重する必要があるからです。

同じ猫飼いの中にもフレンドリーな方もいれば、自分のペットには触れてほしくない飼い主さんもいます。プライバシーや感情を侵害しないように気を付けましょう。

4.わからないことは担当獣医師に聞く

薬の説明をする獣医師

診察室で獣医師さんから猫の病気の話をされても、すこし難しかったり、納得できなかったりする部分があるかもしれません。

インターネットで調べる飼い主さんも多くいますが、ネット上の情報が不正確な場合があります。また、愛猫の状態を考慮した情報ではないため、それを基に自己判断をすることはとても危険です。

わからないことがあれば、できるだけその場で聞くようにしましょう。あらかじめ聞きたいことがあるときも、メモを用意しておくと忘れずに質問できます。

また、「こんな基本的なことを聞いたら失礼かも」と遠慮していると、どんどん話が進んでしまい、理解できないまま診察を終えてしまう可能性があります。

あとで不安になったときも、担当してくれる先生に質問することが大切です。

飼い主さんは、愛猫の状態と診断とその治療についてキチンと理解しておくことは、猫の健康維持にも不可欠なのです。

まとめ

キャリーバッグで運ばれる猫

今回解説した動物病院に連れて行く際のマナーは、多くの病院で共通していることです。

動物病院は、病院によって特色が異なります。

なかには、自宅への往診専門や完全予約制のかたちを取り、待合室で複数の動物が接触しないで済む病院もありますが、一般の動物病院は、基本的には多くの動物が集まる場所です。

猫の逸走防止や待合室での過ごし方、ほかの動物には触れないことなどは、安全面から見ても守りたいマナーです。

また、獣医師とのいい関係を築くためにも、飼い主自身も責任感を持って、積極的に治療に参加することが重要です。

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