旧優生保護法により不妊手術を強制された人たちが国に賠償を求めている裁判の上告審弁論で最高裁は、障害がある人が傍聴することが見込まれることから、法廷内に大型モニターを設置するなどの配慮を行うと明らかにしました。
旧優生保護法で不妊手術を強制された人たちが国に賠償を求めている裁判では、今月29日、最高裁大法廷で弁論が行われることが決まっています。
この裁判で最高裁は、原告や傍聴する人たちの中に障害がある人が見込まれることから、法廷の中や裁判所内で特別な配慮をすると明らかにしました。
法廷の中には大型モニターを6台設置して、当事者が準備した資料や陳述した内容を文字化してリアルタイムで映し出すほか、盲導犬の同伴も認めるということです。
また、法廷の外では車いす利用者のため、角度が緩やかなスロープを設置するなどの対応が取られるということです。
最高裁は「期日の特殊性や建物内の導線が複雑なことなどから今回の対応を取った」としています。
