■MLB ドジャース 6-4 ダイヤモンドバックス(日本時間21日、カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの山本由伸(25)は21日(日本時間)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に今季9度目の先発。6回1/3、メジャー最多の100球を投げ、被安打7、奪三振8、四死球1、失点2、防御率は3.17。山本は味方打線の援護を受けて5勝目を手にした。
前回14日(同)のジャイアンツ戦では6回途中4失点も「しっかり切り替えて投げられた」と試合中の修正に手応えを感じていた山本。久しぶりに中6日でダイヤモンドバックス戦に登板。立ち上がり、昨季のナ・リーグ新人王の1番・C.キャロル(23)をスプリットで空振り三振、その後、ヒットを許したが、3番・J.ピーダーソン(32)をスライダーで空振り三振、4番・C.ウォーカー(33)は外角低め152キロのストレートで空振り三振と課題の立ち上がりは3つの三振を奪い、最高の立ち上がりとなった。
2回は簡単に2死を奪うと7番・右打者のE.スアレス(32)には内角に変化するシンカーでファールを打たせると、最後は外角低めにスプリットと完璧な配球で三振を奪った。
3回には1死から9番・K.ニューマン(30)にツーベースを打たれるなど2死一、二塁のピンチを招くと迎えるは3番・ピーダーソン。カウント2-1と追い込むと5球目、ストライクからボールになる低めへのスプリットを完璧に見極められた。ここからスライダー、ストレートとファールで粘られると、8球目、甘く入ったスプリットをセンター前に弾き返され、先制点を奪われた。
その裏、山本が先発した前回14日(同)の試合でもホームランを放った8番・K.ヘルナンデス(32)がセンターへ3号同点ホームラン。3本中2本が山本の登板日となった。さらに満塁とチャンスを作ると3番・F.フリーマン(34)が5号満塁ホームラン、続く4番・W.スミス(29)が2者連続となる5号ソロとこのイニング3本のホームランで6点を奪った。
得点を奪ってもらった次の回となる4回を無失点に抑えた山本は勝ち投手の権利のかかった5回、先頭打者にヒットを許すと、70球と球数も多くなってきたが1番・キャロルをカーブで空振り三振、さらにタイムリーを打たれた3番・ピーダーソンにはカウント2-0から2球連続ストレートで2ストライクにすると最後も154キロのストレートで空振り三振。大事なイニングでギアを一段入れ替えた。
6回、ダイヤモンドバックス打線は3巡目のクリーンアップを迎え、この回は全ての打者の1球目をカーブで入り、配球を少し変えた。打者を惑わすとわずか8球で3者凡退に抑えた。7回のマウンドにも上がった山本、先頭打者にツーベースを打たれ、1死から9番・ニューマンにはこの日3本目となるヒットを浴びてタイムリー、6対2と4点差になったところで降板となった。
山本は6回1/3、今季最多の100球を投げ、被安打7、奪三振8、四死球1、失点2、防御率は3.17。中継ぎがリードを守って山本は5勝目、チームも4連勝で貯金は今季最多の「16」となった。