猫も「喘息」のような症状を示します。人と同じように咳が出たり、呼吸が苦しくなったり症状が似ている部分があります。また、人と同じで原因もアレルギーが関係していると言われています。今回は、猫の「喘息」について症状や治療法などをご紹介します。
猫の「喘息」の代表的な症状
人間同様、猫も「喘息」のような症状を示すことをご存じでしょうか。
呼吸が苦しくなったり喘鳴がしたり、人間の喘息の症状と似ているようです。また、その原因にアレルギーが関係しているのも人間と似ていますよね。
そこで今回は、猫の「喘息」の代表的な症状について解説します。愛猫にこれらの症状が見られたらすみやかに対応できるようにしておきましょう。
1.咳がでる
猫が「喘息」を発症すると、咳がでます。
猫の咳は、顎を伸ばし、少し舌を出して「ゲッゲッ」とします。人間の咳とは違うため、咳をしているように見えないかもしれません。吐きそうにしているようにも見えますし、咳の刺激で吐いてしまう場合もあります。
喘息の咳かどうか自分では判断ができないときは、その様子を動画に撮って動物病院で確認してもらいましょう。
2.ヒューヒュー音がする
猫が「喘息」になると気管が炎症によって狭くなるため、呼吸をすると「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」「ゼコゼコ」と音が聞こえることがあります。
3.呼吸の回数が増える、動きたがらない
猫の「喘息」が悪化すると、呼吸の回数が増えます。さらに、そのせいですぐに疲れてしまうので、動きたがらなくなったり、遊ばなくなったりすることもあります。
猫の呼吸回数は、落ち着いているときは1分間に20~40回です。定期的に呼吸数を確認しておくと、異常に気づきやすくなります。
4.口を開けて呼吸する
犬は口で呼吸をして体温調節をすることがありますが、猫が口で呼吸をしているのは苦しいときです。非常に危険な状態で、口や舌が紫色になる場合があります。
そのため、猫が口で呼吸をしているのを見つけたら、すぐに動物病院を受診する必要があります。
猫の「喘息」の治療法
猫の「喘息」の治療法として挙げられるのは、気管支を広げる薬や炎症を抑える薬を使う方法です。
ちなみに、猫の喘息は完治が難しく、一生ずっと付き合っていく病気です。獣医師の指示通りに投薬を続け、悪化したときはすぐに動物病院を受診しましょう。
発症した初期のうちに治療を開始すると症状が落ち着くことがありますが、治療が遅れると症状が治まらない場合もあるため、「早期発見・早期治療」が大切です。
猫の「喘息」の原因
猫の「喘息」の原因は、はっきりとした原因は分かっていませんが、人間と同じようにアレルギーが原因の一つになり得ると考えられています。
たとえば、ハウスダスト、花粉、洗剤、消臭剤、タバコの煙、香水、ヘアスプレーなど、その個体のアレルゲンとなるものを吸い込んだことでアレルギーを起こし、喘息の症状を起こしている可能性があります。
愛猫の喘息の原因としてアレルギーが疑われる場合は、アレルゲンを猫から遠ざけるように環境を整えることが必要です。
また、気候の変化、環境の変化、ストレスなどが悪化の原因になる場合があります。
まとめ
今回は、猫の「喘息」の代表的な症状と治療法について解説しました。
猫の喘息の症状は、人と同じように咳が出たり、呼吸が苦しくなったりします。残念ながら一生つきあう病気のため、愛猫の状態をみながら投薬でコントロールしていく必要があります。
原因ははっきりしていませんが、人と同じでアレルギーが関係していると言われています。
もしも愛猫が「喘息」になってしまったら、かかりつけの病院で獣医師と連携しながら、アレルゲンから遠ざける環境を整え、負担がかからないような毎日を送らせてあげたいですね。
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