日本で人気のある犬種と言えば、チワワやトイプードルなどの小型犬です。しかし、近年は柴犬のような日本古来の犬も人気になってきています。そこで今回は、「日本犬にしかみられない」特徴について解説します。
「日本犬にしか見られない」特徴とは
近年「人気のある犬種」といえば、チワワなどの小型犬が思い浮かぶかもしれません。しかし、柴犬などの日本犬もSNSなどを中心に、世界中で人気になっていますよね。
そこで今回は、「日本犬にしか見られない」特徴について解説します。あなたは日本犬についてきちんと説明できますか?
1.クール、甘えない
SNS上では「撫でて~♪」とすり寄ってくる犬はよく見かけますね。このような犬はほとんどが洋犬で、愛玩犬や人間と一緒に働いていた犬種が多いです。
しかし日本犬は甘えることが少なく、クールな性格の犬が多いです。室内で一緒に暮らすのではなく、家の外で番犬や猟犬として働いていたことが理由とされています。
そのため、主人には忠実で、他人には簡単には懐かない、という犬は多いです。また、家族の中でも、決まった人の言うことしか利かない犬もいます。
もちろん犬の性格にも個体差はあり、日本犬の中にも人懐こい犬はいます。筆者の知人の柴犬も、他人には甘えたりお腹を見せたりするのですが、飼い主には全く甘えないそうです。
2.巻いた尻尾
クルっと巻いたかわいらしい尻尾は、日本犬の特徴です。尻尾の下におしりの穴が見え、「柴犬のおしりは食パンに似ている」とも言われますね。
ゴールデンレトリーバーなどの長毛種は排泄した後におしり周りの毛にウンチがつきやすく、手入れに手間をかけることが多いです。しかし日本犬の巻き尾は、おしりが汚れにくく、風通しも良くて衛生的というメリットがあります。
3.分厚い立ち耳
分厚い立ち耳も、日本犬の特徴です。
耳は犬の感情が表れる部位であり、垂れ耳の犬より感情の変化がわかりやすいです。
嬉しいときに倒れる耳は「ヒコーキ耳」と呼ばれ、かわいらしいですね。
耳の内側にも毛がびっしり生えており、かわいらしいのですが、外耳炎になりやすいというデメリットもあります。
4.体力がある
日本犬で最も有名なのは柴犬で、小型犬に分類されることもあります。他に甲斐犬・紀州犬・北海道犬・四国犬などは中型犬、秋田犬は大型犬に分類されます。
大きさはバラバラですがどの犬種も体力があり、険しい山道や崖を走れる体つきをしています。筋肉質で持久力もあり、散歩時間は長めにとらなくてはいけません。
筆者の知人にも柴犬を飼っている人は多いですが、どの犬も散歩では大型犬と同じ距離を歩きます。
また、日本には四季があり、暑さ寒さに強い体質の犬種が多いです。ただし秋田犬や北海道犬のように、寒冷地の犬は暑さに弱いので、夏には冷房をしっかりかけてあげてください。
なお、暑さに強い犬でも、近年の異常気象には体が適応できないことがあります。その日の気温を見て、正しく冷暖房を使ってあげましょう。
日本犬の飼い方のポイント
では、日本犬を実際に飼う場合、どのようなポイントに気を付けるべきなのでしょうか。
しつけをしっかりする
日本犬は古くから番犬として働いてきたので、警戒心が強いです。そのため散歩中他の犬に吠えるなどして気を遣う飼い主さんも多いです。
脚力や噛む力が強い犬種が多く、四国犬や秋田犬は飼育の際に条件をつけている自治体もあります。
運動量を確保する
日本犬は飼いやすいというイメージを持つ人がいますが、他の人や犬にケガをさせてしまう事故が一番多いのは実は日本犬です。
しつけの問題もありますが、運動不足でストレスを発散できないというのも原因のひとつです。忙しくて散歩時間を確保できないという人は日本犬を迎えるべきではありません。
被毛の手入れをしっかりする
日本は四季があり、日本犬も気候に対応した体なので「換毛期」があります。換毛期になると、日本犬は洋犬と違い、まとまった毛がスポっと抜けるのが特徴です。
毎日のブラッシングは必須ですが、毛のカットはとくに要りません。しかし、抜け毛で水道が詰まりそうだから、とシャンプーはサロンにを頼む、という人が多いです。
また、皮膚病や外耳炎も多いので、美容代や医療費がかかると覚悟しておくべきでしょう。
飼い主の体力・経済力を確保する
日本犬は日本の気候と体質が合っていることもあり、長生きしやすいです。稀に雑種であれば20歳近く生きる犬もいます。
しかし、長く生きると生活面でのケアや医療が必要になり、同時に飼い主も歳をとっていきます。日本犬を最後まで飼うには、飼い主の年齢や経済力を考慮する必要があります。
また中型・大型犬になると力が強いので、万が一犬が脱走したら、取り押さえる為に必要な体力や筋力が必要になります。
まとめ
今回は、「日本犬にしか見られない」特徴について解説しました。
日本犬はベタベタしない気高い性格から、「サムライのような犬」とも言われます。侍のような忠実さは持ち合わせているので、愛犬と良い関係が築ければ頼れる相棒になるでしょう。
ただし、他の洋犬にはない特徴も兼ね備えていますので、日本犬を迎える際には犬の性質をよく調べ、自分のライフスタイルと照らし合わせてから迎えることをおすすめします。
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