『犬をおんぶするリスク』についてまとめました。おんぶは、犬の体に負担のかかる抱き方です。リスクを知れば、愛犬をおんぶしようとは思わないでしょう。負担にならない安全な犬の抱き方を解説します。
犬を「おんぶ」するリスク
SNSで見かけることのある、飼い主におんぶされた犬の姿。あなたはどう思われるでしょうか。
背中を向けてしゃがむ飼い主に対して、犬が自ら飛び乗る姿を見かけることもあり、犬が喜んでおんぶされているようにもとらえられるかもしれません。
おんぶされることを厳しくしつけられたようには見えません。おんぶされることを強要されているようにも見えません。(たまたまできたのかな?)という印象です。
「かわいい♡」と感じられる一方で、「心配…」「危険!」と感じられることもあるのではないでしょうか。
犬をおんぶすることには、犬にも飼い主にもリスクがあります。おんぶは、犬の抱え方として、決して良い方法であるとは言えません。
犬の負担にならない抱え方を解説しますので、犬をおんぶすることのリスクを知り、安全に抱えるようにしましょう。
背骨に負担がかかる
四足歩行の姿勢である犬にとって、体が縦向きになってしまうおんぶの姿勢は、背骨に負担がかかるのではないかと考えることができます。
背骨の中には、クッションのような役割を担う、椎間板があります。背骨は、椎骨という骨の集まりで、椎骨と椎骨の間に椎間板があります。
そして、椎骨の中には、脊髄という神経が通っています。とても太い神経で、脳からの情報を手足に伝達する役割を担っています。
おんぶによって背骨に負担がかかると、椎間板が飛び出し、脊髄を圧迫するかもしれません。そうすると、痛みが出ます。脊髄が傷つくと、脳からの伝達が上手くいかず、手足に麻痺が出るかもしれません。
犬をおんぶすることには、背骨に負担がかかったり、椎間板ヘルニアになったりするリスクがある、ということを考える必要があると思います。
飛び降りてしまう
犬をおんぶすることには、犬が飛び降りてしまうリスクがあります。
おんぶされている犬の手は、飼い主の肩や背中に乗っかっている程度です。爪をグッと食い込ませることはできますが、猫のように引っかけることはできないでしょう。
おんぶしている飼い主の手は、犬のおしりを支えている程度です。飛び降りようとする犬の体を抑えることはできないでしょう。
飛び降りた衝撃で、脱臼や骨折をしてしまうかもしれません。上手く着地することができず、地面に体や頭を打ち付けてしまうかもしれません。
死亡リスクもある、と考えることができるのではないでしょうか。
落としてしまう
犬をおんぶすることには、犬を落としてしまうリスクがあります。
先ほども言った通り、犬の手は飼い主の肩や背中に乗っかっている程度、飼い主の手は犬のおしりを支えている程度です。
たとえ犬が暴れることはないとしても、バランスを崩してしまったとき、落下する可能性が非常に高いのではないでしょうか。
犬の負担にならない抱え方
犬を抱えるときの最大のポイントは、『犬の背骨と地面が水平になること』です。犬は四足歩行です。四足で立っているときと同じような姿勢で抱えると負担になりにくいです。
超小型犬や小型犬であれば、胸を支える抱き方をすると負担になりにくいです。犬の体の側面から腕を通し、犬の両手の間から手を出し、手のひらを胸に当てるようなイメージです。
中型犬や大型犬であれば、胸とおしりを抱え込むような抱き方をすると負担になりにくいです。犬の胸とおしりに腕を当てて抱えるイメージです。
まとめ
犬を「おんぶ」するリスクを3つ解説しました。
- 背骨に負担がかかる
- 飛び降りてしまう
- 落としてしまう
犬をおんぶするという抱き方は、危険な抱き方であると言えるのではないでしょうか。
普段から犬の背骨と地面が水平になること意識し、愛犬が嫌がって暴れることのない安全な抱き方をしてあげられることが大切だと思います。
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