飼い主さんのスキンシップが、愛犬にとっての「最高のスキンシップ」だとは限りません。犬種の特性や個々の性格の違いから、もともと撫でられるのが嫌いな子もいます。それでも信頼の絆をしっかりと結べれば、母犬に甘えるように、飼い主さんとのスキンシップを喜んでくれるようになるでしょう。そこで今回は、犬が思う「最高なスキンシップ」について考えてみましょう。
犬が思う「最高なスキンシップ」とは
トイ・プードルやゴールデンレトリバーなどのように、飼い主さんとのスキンシップが大好きな犬種がいる一方で、柴犬や秋田犬、ボクサーなど、スキンシップをあまり好まない犬種もいます。
しかし、『飼い主さんとのスキンシップは、犬と飼い主さんの双方に良い効果をもたらし、母子間のような深くて強い絆が結ばれる』という研究報告もあります。スキンシップが苦手な子も、飼い主さんを心から信頼できれば、徐々にスキンシップ好きになることでしょう。
スキンシップ好きな犬にとって、スキンシップはおやつよりも魅力的なご褒美になります。普段のトレーニングにも、「褒めながら撫でる」ご褒美を活用しましょう。
そこで今回は、犬が思う「最高なスキンシップ」について解説します。人間の一方的な思い込みでスキンシップをしてしまわないよう、しっかりと確認しておきましょう。
1.「あごの下」を撫でる
まだあまり慣れていない犬でも、あごの下ならおすすめです。
できれば横に座り、低い位置からそっと手を差し出してあごの下をやさしく撫でましょう。目を細めて気持ちよさそうな表情をしてくれれば、喜んでいるサインです。
2.「首周り」や「胸の前」を触る
次におすすめなのが、首周りや胸の前辺りです。首を触られても、犬はあまり嫌がりません。重い頭を支える首は凝りやすいため、首の後ろの背骨のあたりを中心にして、指のお腹で円を描くようにマッサージすると気持ち良いはずです。
また、胸の前の部分も撫でやすい部位です。飼い主さんの隣で寛いでいるときに、そっと背中から腕を回してやさしく撫でてみましょう。
3.毛並みに逆らわずに「背中」を撫でる
頭の後ろからお尻に向けて、背中を撫でていきます。犬の毛根は非常に敏感なので、逆方向に撫でると犬は不快感を覚えます。撫でるときの鉄則は、毛並みに逆らわないことです。
4.「腰や後ろ足の付け根を軽くトントン」するのも◎
慣れてきたら、腰やしっぽの付け根、後ろ足の付け根なども喜んでくれる部位です。よく動かすのに、自分では掻いたり舐めたりできない部位だからです。腰やしっぽの付け根は、軽く叩くように刺激すると喜ぶ子が多いです。
犬は身体の先端部分を触られるのが嫌いです。直接しっぽを掴んだり撫でたりしないように気を付けましょう。
5.信頼関係が築けていれば「眉間や耳の付け根」も効果あり
一般的には嫌がる部位なので、信頼関係が結ばれるまではおすすめできません。しかし信頼して触らせてくれるようなったら、眉間からおでこを通って頭頂部までのルートを指で優しくなぞりながら撫でるとうっとりしてくれることが多いです。
耳の後ろ側の付け根のあたりを軽く撫でるようにマッサージするのもおすすめです。耳はとても重要な情報収集器官なので、よく動かして凝りやすいのでしょう。
愛犬が喜ぶツボを見つけよう!
今回ご紹介した部位以外でも、肉球やお腹など、しっかりとした信頼関係が築ければ、喜んで撫でさせてくれるようになる部位もあります。少しずつ信頼関係を深めながら、撫でると愛犬が喜ぶ部位や撫で方を見つけてあげましょう。
ポイントは「焦らないこと」です。飼い主さんの気持ちを優先すると、警戒されてしまいます。
まずは愛犬が嫌がらない部位を見つけ、そこからゆっくりと進めていけば、愛犬の喜ぶ部位や撫で方がわかってくるはずです。
まとめ
今回は、犬が思う「最高のスキンシップ」について解説いたしました。
どんなにスキンシップ好きな犬でも、撫でられたくないタイミングはあります。食事中やトイレ中はもちろん、しっぽを下げたり耳が後ろに倒れたりしているときも触ってほしくないサインです。
愛犬の行動や仕草から愛犬の気持ちを汲み取り、愛犬が喜ぶ部位をやさしく撫でて「最高のスキンシップ」を図りましょう!
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