『猫トイレにカバー』はあったほうがいい?目隠しをすることのメリット・デメリット

猫のトイレカバーとは、文字通り猫のトイレの目隠しになるようなアイテムのことです。実際に使用する猫の立場、そして掃除などお世話をする側の人間の立場として、「猫にトイレカバー」はあったほうがいいのでしょうか。そこで今回は、そのメリットとデメリットを整理して考えてみましょう。

「猫トイレにカバー」をつけるメリット

カバーつきの猫トイレから出てきた猫

猫トイレにはカバーつきのものとそうでないものがあります。あえてカバーがついているタイプを選択するのには、どのようなメリットが存在するのでしょうか。

砂の飛び散り防止

猫はトイレの後に砂をかけて、排泄物を隠す習性があります。

砂のかけ方は、少し砂をかくていどから激しい猫まで個体差があります。中には、トイレから飛び出しながら砂をばらまいたり、トイレの底が見えるまで砂を掘ったりする猫も。激しい場合は、毎回トイレの後は床が砂だらけ、という場合もあるのです。

砂の飛び散り方に差があるとはいえ、猫を飼っている人の7割以上が「トイレの後の猫砂は散らかる」と感じているのは事実。猫のトイレカバーは、そんな飼い主さんの悩みを緩和してくれるアイテムです。トイレカバーを設置すれば、猫砂が飛び散る被害は最小限におさえられますからね。

消臭対策

猫の排泄物は、実際強烈なニオイがします。オシッコには猫特有の「フェリニン」と「コーキシン」という成分が含まれており、しかも猫はオシッコを濃縮した状態で排泄します。そのため、猫のオシッコは刺激臭をともなうニオイとなるのです。

さらに猫のトイレは家の中に設置するため、いくら小まめにお掃除をしても、室内に漂うニオイを完全にゼロにすることは難しいものです。

そんな時に、トイレカバーがあれば、強烈なニオイでも生活空間に直接流れ出ることを防ぐことができます。

置き場所の選択肢が増える

猫を飼うときに、まず悩むのがトイレの設置場所です。猫が落ち着いて排泄できる環境でありつつ、人の生活に支障がない場所を選ばなければならないからです。

猫との生活を前提に「家づくり」をした場合は、トイレの場所も配慮された間取りにされるものです。しかし、それ以外は戸建てや賃貸にかかわらず、猫のトイレの場所が大きな課題となります。

猫のトイレにカバーがあれば、トイレの存在を人間の視界に入れないようにすることもできますし、ニオイの問題も緩和することができます。

市販されている商品の中には、ラタン素材のものや木製のものなど、オシャレなデザインのものも豊富。インテリアに馴染む商品を選べば、リビングの隅にトイレスペースを設置するここともできます。

「猫トイレにカバー」をつけるデメリット

カバーのついたトイレの前に座る子猫

メリットが理解できたところで、では「猫トイレにカバー」をつけるデメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

トイレ環境に不満が出ることも…

猫がトイレに求める環境は、静かさと清潔です。

猫トイレにカバーをつけることよって他者からの視界が遮られるため、その条件は一見クリアしているように思えます。

しかし、トイレカバーに対しての感じ方は猫によって様々です。壁や天井に囲まれた空間が逆に落ち着かなさそうな猫もいますし、圧迫感に慣れずに入るのを怖がる猫もいます。

また、トイレのフチに乗って排泄する猫にとっては、トイレカバーは邪魔でしかありません。用を足しにくくなる可能性も。その結果健康を害してしまったら大変です。

トイレカバーを選ぶときには、愛猫の体のサイズや好みに合わせた空間になるようにしましょう。

そのほか、衛生面にも課題があります。トイレカバーを猫トイレに設置することで、トイレ内には湿気やニオイがこもりやすくなる可能性があります。小まめに掃除や換気をするように気をつける必要がありそうです。

猫の様子が見えない

猫は、自分のトイレの場所を知られることを嫌います。それは野生動物であった本能からくるもので、「排泄の場所=自分の居場所」であることから、他者に知られてしまうことに危機感をもつからです。

しかし、現代のイエネコたちは「人間と暮らすペット」という位置づけ。排泄の様子を見ることは猫の健康維持にも必要です。たとえば猫がトイレの壁やフチをひっかいたり、猫砂をほらなかったり、トイレに入るだけで排泄せずに出てしまったりなど、ちょっとした行動から「猫の不満」をさすることができます。気づかずに放置していると猫の不満がたまったりトイレ以外で粗相をしたり、ガマンすることで膀胱炎や尿結石などの病気になってしまうことも。トイレ中の姿がまったく視界に入らないのは少々心配というわけです。

掃除怠ってしまう

猫の心身の健康のためにも、猫砂は1日2回掃除することが必須です。トイレ容器の洗浄も2週間に1度は行いたいものです。

しかし、トイレカバーがあることで掃除の手間が増え、飼い主さんが掃除を怠ってしまうケースもあります。

砂の飛び散りや排泄物が直接見えないことや、比較的ニオイが気にならないことで、飼い主さんが気づかないというわけです。

特にズボラな性格の飼い主さんの場合、トイレカバーのメリットが、逆にデメリットとなってしまうこともあります。

まとめ

カバーつきトイレに座る猫

今回は、「猫トイレにカバー」をつけるメリット・デメリットについて解説しました。

目隠しをすることのメリットは、砂の飛び散り、ニオイ対策、置き場所問題など、人間目線のメリットだけでなく、猫にとってもストレスが減る等メリットがあるようです。

一方、デメリットについてですが、これは飼い主さん次第。飼い主さんの対応次第では、デメリットなポイントも改善できる、ということがわかりました。

猫のトイレカバーは、上手に使えば人間も猫も快適となるもののようです。愛猫の様子をしっかり観察して、ご自宅にぴったりのトイレカバーを選んでくださいね。

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