愛犬が家具を噛んでしまう問題というのはどこのご家庭も抱えている悩みのひとつだと思います。特に子犬の時期はいろんなものを噛んで確かめているため、噛まないことを教えるというのは難しいというよりもできないと思ってもらえるといいでしょう。では、家具を噛まれてボロボロにされるしか道はないのでしょうか?
愛犬が家具を噛むのをやめさせることは難しい
愛犬が家具を噛むのをやめさせることは難しいと思ってもらったほうがいいです。
もちろん家具を噛む理由が何なのかにもよりますが、例えば子犬のようないろんなものを噛んで学んでいるような時期に、それをやめさせるというのは体がかゆいときに掻くのをやめさせるにはどうしたらいいのかと言っているようなものだからです。
ただ、もし家具を噛んでいる理由が何か精神的なストレスから来るものであれば、その原因と考えられることにひとつずつアプローチしていくことで家具を噛まなくなることもあります。
愛犬が家具をやめさせる方法があるとすれば罰することだが副作用もあり
ある程度原因に対処することで家具を噛む機会を減らすことができたり、その結果気づけば噛まなくなったということはあります。
しかし、そうではなく「とにかく家具を噛むことは許さない!自分の意志で噛まないように教えなくては!」ということであれば、罰を使用する方法がそれになるでしょう。
ですがそれは犬が家具を噛むことは命の危険が訪れるというような、強いネガティブな学習をさせることになり、それは健全な方法とは言えません。
また、そうした罰を使用する方法というのは動物を迎えるうえで基本となる動物福祉にも反することになります。
さらに仮にその方法で犬が家具を噛むということをしなくなったとしても、噛みたい欲求がなくなるわけではないため、別の問題が出現する可能性も大きくなんの解決にもならないのです。
犬と暮らすということは家具も噛まれることも想定すること
犬を迎えるということは人間ではない動物を生活圏内に迎え入れるということです。
犬にとって「家具は噛むものではない生活に使うもの」という認識は当然ありませんし、ただそこにある物にすぎません。
犬が犬である以上は人間がその物をどのように認識し使っているかは関係なく、噛みたいから噛むただそれだけなのです。
そして私たち人間はそうした犬が犬だからこそ見せる行動も想定したうえで迎え、そのためにできる対策を施しながら生活しなければなりません。
知育トイなどを使ってそちらに夢中にさせる、十分な散歩や遊びで満足してもらう、といったことをすると家具を噛む機会が減ることはありますし、意外と子犬の頃だけの行動だったりもします。
いずれにしてもそれをしつけてやめさせようとするのではなく、ある程度受け入れつつどうしたらお互いに困らないかを考えて対応するようにしましょう。
まとめ
愛犬が家具を噛んでしまうのをしつけてやめさせるということは難しいですが、知育トイや遊びにお散歩といった心身を満たす方法で減らすことはできます。
また、意外とそうした行動は子犬の頃特有だったりもするため、成犬になるまでの間、人間が受け入れることも必要です。
ただし罰を使ってやめさせるという方法に関しては新たな問題を生み出すだけでなく、愛犬を傷つけ動物福祉にも反するため決して行ってはいけません。
犬という人間ではない動物を迎えるからには、ある程度のことは受け入れつつ双方にとっての折り合いを見つけながら生活するためにはどうしたらいいか?をぜひ考えていきましょう。
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