家の中を歩いていて、うっかり飼い猫の「しっぽを踏んでしまった」ことはありませんか?猫のしっぽは柔らかそうに見えて、中には骨と神経がしっかりと通っています。本記事では、猫の「しっぽを踏む」ことで起こり得るトラブルについて解説していきます。
1.骨折
![横になる猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x700/100/9/55b48bfa8aecbd790838c510926842ca.jpg)
猫のしっぽを踏んだり、ドアに挟んだり強い衝撃を与えると、骨折をしてしまう可能性があります。
猫のしっぽはしなやかに動くので柔らかそうに見えますが、触ってみると小さい骨がいくつも連結していて、神経も通う繊細なパーツです。
当然痛みも感じますので、うっかり踏んでしまわないように注意しましょう。
2.脱臼
![隙間から見えるしっぽ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x700/100/9/ecbe29ef536cb2407ee3e8ecb258d1ad.jpg)
猫のしっぽには小さい骨が4~26個ほどあると言われています。しっぽが滑らかに動くのは、関節が多いからです。
そのため、強い力で引っ張ったり、上から押さえつけるような衝撃を与えると脱臼してしまう可能性があります。
小さい子供が猫のしっぽを引っ張ってしまう事故も珍しくないので、子供がいる家庭では特に注意が必要です。
3.歩行障害
![部屋を歩く猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x700/100/6/020c42d79aeeca42a579cfcfc6a25812.jpg)
猫のしっぽにはさまざまな神経が通っているため、特に尾の根本の骨折などで神経が傷つくと、ふらつきや足の動きに異常が出る機能障害を引き起こす危険性もあります。
歩き方に異常が見られたり、動くのを嫌がったりするようであれば動物病院へ連れて行くようにしましょう。
4.排泄機能障害
![トイレに入る猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x700/100/3/a73af73f853a5e78a226a2e0e192e172.jpg)
猫のしっぽには体を動かすのに重要な神経が通っており、頭から背中にかけての神経と繋がっています。しっぽより上位の神経が傷つくと排泄機能にも支障をきたす可能性があります。
しっぽの先の方の神経が傷ついても排泄障害までには至りませんが、体幹側の神経が傷つくと排泄障害や下半身付随となり、自分で排泄ができなくなってしまったり、反対に制御ができず垂れ流すといった症状が出るかもしれません。
このような状態は大変危険です。排泄に異常が見られる場合は、早急に獣医師に相談するようにしましょう。
猫のしっぽを踏んでしまったときは
![診察を受ける猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x700/100/7/e6185d6ce7bcfbd356933230b27871b3.jpg)
猫のしっぽには体を動かすために必要な神経が通っています。そのため、しっぽに異常があると痛みを感じるだけでなく大きなストレスを抱えることになるのです。
しっぽの怪我は踏んでしまうだけでなく、扉や家具の隙間に挟んでしまったり、高い所から落下してお尻を打ち付けたりすることでも傷ついてしまいます。
しっぽの怪我を放置しておくと、しっぽが動かなくなったり、最悪の場合は壊死してしまい、手術で切除しなければいけないこともあるので注意しましょう。
猫が不意に足元へやってくる、なんてことは日常茶飯事なので、うっかり踏んでしまうこともあるかもしれません。
日頃から猫が怪我をしないように注意しておくことが大切になりますが、万が一踏んでしまった場合は注意深く様子を観察し、少しでも異変があればすぐに動物病院へ連れて行くようにしてくださいね。
まとめ
![猫のお腹としっぽ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x700/100/5/d45c831e6c4b53f595783ab776531363.jpg)
猫にとってしっぽは非常にデリケートなパーツです。私たち飼い主が踏むなどの事故を起こさないように意識しておくことも大切ですが、怪我をしない環境をつくることも必要です。
ドアや家具の隙間など、人間にとっては大したことないものに危険が潜んでいることもあります。
お子さんがいる家庭では、猫のしっぽをつかまないように、しっかりと教えてあげるようにしてください。
愛猫が怪我やストレスを抱えないように、気を付けて生活しましょう。
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