「捨てられる野菜を救いたい」元保育士が始めた野菜の移動販売 ハクサイ80円に50円コーナーも きっかけは農業を営む実家で目にした“廃棄野菜”
シリーズSDGs、「地球を笑顔にするWEEK」です。保育士を辞め、野菜の移動販売を始めた男性がいます。きっかけは「捨てられてしまう野菜を救いたい」という思いからでした。
【動画】「捨てられる野菜を救いたい」元保育士が始めた野菜の移動販売 ハクサイ80円に50円コーナーも きっかけは農業を営む実家で目にした“廃棄野菜”
「自分たちが食べておいしいと思う物を入れるようにしていて」
新潟市内を中心に移動販売を行う、大谷道一さん(32)です。車のトランクを開けると、この日は33種類の野菜や果物が並んでいました。ハクサイは4分の1で80円、全て50円のアウトレットコーナーもあります。なぜ安く販売できるのでしょうか…
野菜バッカ 大谷道一さん
「半分傷んでいて4分の1は食べられる物とかを引き取らせてもらって、その代わりにお安くお客さまに提供できるかなって」
取り扱うのは規格外や鮮度が落ちた野菜や果物。葉が傷んでしまったカブや少し色が変わったホウレンソウなど、味や食感は変わりませんが通常なら捨てられてしまうものです。
野菜バッカ 大谷道一さん
「ここの保育園の方は、みんなイチゴが大好きで」
この日は、こども園へ出向きました。すぐに列ができます。
「スーパーに行かなくなって、ここでいつも野菜を買わせてもらって。安いし、さらに、おいしいというのはすごくありがたいなと思いますね」
実は、大谷さんとこちらのこども園には深いつながりがあるんです。
出店したこども園の園長
「本当に頼りになる職員で、人気があって、子どもたちからも保護者からもとても人気で」
大谷さんは、去年までこのこども園の先生でした。保育士を辞めたきっかけは農業を営む実家で目にしたある光景でした。
野菜バッカ 大谷道一さん
「元々家業が農家というのもあって、廃棄野菜をすごく目にしていたので、どうにか自分の中で少しでも減らせないかなと思って」
農水省によりますと、2024年は、収穫された野菜のうちおよそ152万トンが市場に出回りませんでした。規格外などで多くが処分されています。
こちらの農家から仕入れるのは、規格外のサツマイモやナスなど。移動販売を始めて1年ですが、こうした得意先が増えています。
阿賀野市の農家 塩田志穂さん
「規格外品をどう扱うかというのが、農家の一つの課題でもあると思うので、私たちがもったいないなと思いながら捨ててしまう物も、お客さまに届けていただいて本当にありがたいなと思ってます」
移動販売の傍ら、小学校をまわりフードロス問題について授業も行っています。
野菜バッカ 大谷道一さん
「一人一人がこの廃棄野菜、フードロス問題に少しでも取り組める環境だったり、ちょっとでも意識して行動してもらえるようになってもらえたらなと」
規格外の野菜を乗せた移動販売車は、私たちに安く販売するだけでなく、フードロス削減への思いも乗せています。