致死率が高い『猫の感染症』5選 危険すぎる病気、防ぐための予防法も

2024-07-01 20:20

猫にとって危険な感染症と言われてどんな病気を思い浮かべますか?よく知られている猫の感染症には、猫伝染性腹膜炎(FIP)や猫白血病ウイルス感染症(猫白血病)、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)などがあります。今回は、これらの病気を含めた猫の命を奪う5つの危険な感染症について解説します。

1.猫伝染性腹膜炎(FIP)

お座りしている子猫

少し前までは不治の病と言われていた猫伝染性腹膜炎。最近では効果が期待できる治療法も見つかり、治る可能性のある病気になりつつあります。とはいえ、治療費は高額ですし、未治療の場合の致死率はほぼ100%です。

猫伝染性腹膜炎は変異し、強毒化することで発症します。ウエットタイプとドライタイプの2種類があり、おもな症状は以下となります。

  • 元気消失
  • 食欲低下
  • 体重減少
  • 発熱

さらにウエットタイプでは、胸膜炎・筋膜炎・血管炎が見られ、腹水や胸水などが見られるのが特徴です。ドライタイプでは、肝臓や腎臓など、さまざまな臓器に肉芽種を作ります。

猫伝染性腹膜炎が発症する明確な原因はわかっていませんが、ストレスがかかわっていると考えられています。そのため、適切な飼育環境でなるべくストレスをあたえないようにすることが予防につながります。

2.猫白血病ウイルス感染症(猫白血病)

猫の親子

猫白血病ウイルス感染症(以下猫白血病)に感染した猫の50〜70%は2〜5年以内に死亡すると言われています。とくに子猫は発症しやすく注意が必要です。

猫白血病のおもな感染経路は、唾液・尿・涙・母乳・血液のほか、胎盤を通しての垂直感染もあります。また同じ食器の共有、体を舐めあうなども感染の原因になります。

猫白血病には特有の症状はありませんが、免疫力が低下するため、ほかのさまざまな病気にかかりやすく、治りにくい状態になります。

母猫からの垂直感染を予防することはできませんが、生後は4種以上の混合ワクチンで予防ができます。

また猫同士での感染を防ぐためにも室内飼育を徹底し、白血病の猫がいる場合は生活空間を完全に分け、食器やベッドなどの共用を避けましょう。

3.猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

子猫を威嚇している猫

猫免疫不全ウイルス感染症(以下猫エイズ)は、潜伏期間を経て発症してしまうと、免疫不全を引き起こし、最終的にはすべての猫が亡くなります。

ただし猫エイズは潜伏期間が長いため、感染しても発症せずに寿命をまっとうする猫も多く、猫エイズに感染していない猫と比べても、平均寿命にはほとんど差がないとの報告もあります。

猫エイズの感染経路は猫同士のケンカが多く、母猫がエイズに感染している場合は垂直感染のリスクが否定できません。

猫エイズは初期の段階では目立った症状は見られませんが、発症すると本来は問題にならない細菌やウイルスに感染し病気になるリスクが高まります。

いちばんの予防法は、室内飼いの徹底です。猫エイズの予防接種は、すべての猫に推奨されているわけではありません。必要に応じて単体で接種します。

4.猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症)

毛布にくるまっている猫

猫パルボウイルス感染症は、猫パルボウイルスの感染によって引き起こされる、命にかかわる感染症です。とくに幼い子猫の致死率は「75〜90%」とされており、とくに注意が必要です。

パルボウイルスは環境中での耐性が高く、体外に排出されたあとも数ヵ月〜数年にわたって生存し、高い感染力を維持します。

感染力は、感染した猫がいる部屋で使用していた物に触れたり、感染した猫に触れた手でほかの猫に触ったりするだけでも感染することがあるほどです。

猫パルボウイルス感染症のおもな症状は、高熱や元気がない、食欲不振などで、下痢や嘔吐などの消化器症状も多く見られます。

猫パルボウイルス感染症は、定期的に予防接種をおこなうことで予防が可能です。またほかの感染症同様に室内飼育を徹底し、感染の機会を減らすことも重要です。

5.重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

薬のカプセルを見つめる猫

重症熱性血小板減少症候群(以下SFTS)は、SFTSウイルスを保有しているマダニに噛まれることで感染する人畜共通感染症です。

人間における致死率は20%ほどですが、猫はそれよりもずっと高く、致死率60〜70%と言われています。6〜14日ほどの潜伏期間を経て発症します。

猫におけるSFTSのおもな症状は以下です。

  • 元気消失
  • 食欲消失
  • 発熱
  • 黄疸
  • 嘔吐
  • 白血球減少
  • 血小板減少

重症化すると多臓器不全をおこして命を落とす場合もあります。現在、積極的な治療法はなく、感染した場合には対症療法をおこないます。

SESTウイルスに感染させないためには、猫の室内飼いとマダニ予防を徹底し、とにかくマダニに噛まれないようにするしかありません。

まとめ

猫とマスクをした女性

猫の命をおびやかす怖い感染症はたくさんあります。今回はそのような感染症のなかから、よく見られるものを5つ紹介しました。

母親からの感染など防ぎようのないケースもありますが、多くは予防接種を受ける、室内飼いを徹底するなどで予防が可能です。わからないことがあれば、獣医師に相談し適切に予防をおこないましょう。

また感染症では、早期発見・早期治療が重要な病気も多いです。とくに免疫力が低い子猫や老猫は注意が必要です。愛猫の様子に異変を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

関連記事

猫が『ダンボール箱』に入った結果…"シンデレラフィット"すぎる光景が3万9000再生「オーダーメイドのよう」「すっぽり可愛い」
猫が飼い主に感謝している時にする10の仕草
猫が『触って欲しい』ときに送るサイン4つ!触ると喜ぶ身体の部位と触り方のコツとは?
『3年間待ち続けた』ボス猫…保護した後に見せた『驚きの変化』に感動すると36万8000再生「運命の人」「愛と信頼しかない」
猫3匹同時に『お手』をさせてみた結果…突然"予想外の小競り合い"が勃発してしまう光景が面白すぎると話題に

  1. 【 公演延期 】奥田民生 20日岡山・22日京都を延期「体調不良のため」振替のためチケット保管を呼びかけ
  2. 大型犬に『こっそりお父さんにちょっかいかけて』とお願いした結果→もはや人間のような光景が210万再生「ファスナーついてる?」「人間味w」
  3. 犯罪に巻き込まれ、寝たきりになった19歳の女性→『障がいを持った子犬』が家にやってきて…『感動の物語』に涙が出ると反響「生きる希望」
  4. 盗んだバイクでひったくりか 「会社の出張に行く予定だったが…」30歳男を逮捕 女性が120m引きずられ大けが 警視庁
  5. 広島カープ・羽月隆太郎容疑者を起訴 「ゾンビたばこ」を使用した罪で
  6. 「爆発音が聞こえた」札幌市西区でアパート火災 70代女性が搬送 消火活動続く
  7. あす春節 賑わう観光地では「目薬とティッシュは必ず…」スギ花粉 東京で飛散開始 一方でインフルB型急増 1シーズンで2度「警報レベル」超え【news23】
  8. 原菜乃華、フルーツに変身したショット公開!「食べられない可愛さ」「桃似合う!」
  9. 「偽物だと思わなかった」人気アニメの偽トレーディングカードを販売 35歳の会社員の男を逮捕 栃木県警
  10. 菅野智之、侍ジャパン合流へ 出発前最後の練習でライブBP登板 「バッターにしっかり投げ込むことだけ意識」
  1. “高校無償化” 所得制限撤廃で45万人が新たに支給対象に
  2. 大阪・道頓堀3人死傷事件 逮捕された21歳男は身柄確保時に折り畳み式ナイフを所持 きょう午前に送検予定も留置場からの出場を拒否
  3. 「バーガー業界でナンバーワン」目指す ゼンショーが「ロッテリア」の社名変更
  4. 【 カズレーザー 】 「やっぱり潤っているので…おかげ様で」 自宅と作業場分け気持ちを切り替え 狭い部屋での共同生活経験 ストレス発散法は「我慢は無料」
  5. 「偽物だと思わなかった」人気アニメの偽トレーディングカードを販売 35歳の会社員の男を逮捕 栃木県警
  6. 【 SixTONES・松村北斗 】 大泉洋から「ボウリング」に誘われ ボールとシューズを贈呈される 女性の髪は「美術品と近い」と持論を展開
  7. 盗んだバイクでひったくりか 「会社の出張に行く予定だったが…」30歳男を逮捕 女性が120m引きずられ大けが 警視庁
  8. “米軍弾薬庫”周辺の地下水から高濃度PFAS 住民の血液からアメリカの学術機関の指標の110倍超を検出 汚染源は未だ特定されず調査のハードルは?【news23】
  9. 味噌汁だけじゃない! 驚きの進化を遂げた「フリーズドライ食品」の最前線をレポート
  10. 【 華原朋美 】 子どもとの旅先ショットを公開 「ちょい旅行きました」「レストランデートしちゃいました」
  11. 広島カープ・羽月隆太郎容疑者を起訴 「ゾンビたばこ」を使用した罪で
  12. 【 松井秀喜 】 イベント開始後に決まった 〝サプライズ登場〟に動じない藤本美貴 「睡眠は大事にするんですか?」 MCっぷり発揮