猫の『認知症』考えられる3つの原因 加齢だけが発症のきっかけではなかった

あまり知られていませんが、猫にも「認知症」が存在します。今回は、猫の「認知症」の発症で考えられる原因について解説します。加齢だけがきっかけとは限らないので、いざというときのためにも確認しておきましょう。

1.加齢

年老いた猫

猫の認知症を引き起こす最大の要因は、加齢です。

人間同様、猫も年齢を重ねることで脳や自律神経が劣化します。そして認知機能が低下し、その影響で認知症が引き起こされると考えられています。

猫の脳細胞は数が決まっており、死滅しても元の数に戻ることはありません。そのため、加齢による認知症は、どの猫においても起こり得る病気といえます。

2.脳血管障害

手のニオイを嗅ぐ老猫

猫の認知症を引き起こすのは、加齢だけではありません。病気によっても認知症のリスクは高まるとされています。

例えば、脳腫瘍や脳出血など脳血管障害によっても脳の認知機能は低下。脳細胞も減少してしまい、認知症に繋がるとされています。

3.ストレス

不満そうな猫

ストレスも猫の認知症の発症リスクを高める要因のひとつ。ストレスを溜め込むことで、脳に悪影響を与え劣化を促進させてしまう恐れがあります。

猫にとってストレスは健康上の大敵なので、認知症以外においても様々な病気のリスクを高めるとされています。

認知症の症状

鳴く高齢猫

猫が認知症を患った場合、人間のケースと似た行動が目立つようになります。

認知機能が低下しているので下記のような症状が見られることもあります。

  • 無駄鳴き
  • 粗相
  • 徘徊
  • 性格の変化

特に発症しやすいのが、無駄鳴きや夜鳴きの増加。長時間、大声で鳴き続けるケースが多く飼い主さんの負担も大きいです。

ただし、こうした症状は腎臓病や泌尿器疾患、内分泌系疾患などでも引き起こされるため必ずしも認知症だけの症状とは限りません。

猫が認知症になったら

診察される老猫

残念なことに、猫が認知症になった場合、病状を完治させる治療方法はまだ確立されていません。

診断方法も同様で、検査やテストで確実に診断することはできません。他疾患の可能性などを考慮しながら総合的に診察するしかないのが現状です。

このような背景から、猫が認知症を患った場合にできる処置は限られています。鎮静剤を投与し夜鳴きの頻度を減らすなど、生活を維持するための処置がメインとなることが多いです。

早期発見する上で大事なのは普段から猫の言動を観察し、違和感があった場合は速やかに動物病院を受診すること。自己判断せず専門家である獣医師に診断してもらいましょう。

まとめ

抱かれている猫

猫の認知症は加齢だけでなく、脳血管障害やストレスなどの要因によっても引き起こされます。現状では明確な治療・検査方法は確立されていないため早期発見や日頃からの予防が何よりも重要となってきます。

猫の認知症予防としては、サプリメントなどで細胞をより健康に若い状態で維持できるよう心がけることで発症リスクを低くすることも可能とされています。

今回の記事を参考に、愛猫が認知症を患わないよう普段から意識してあげましょう。

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