今年1月、停電のため停車していた東北新幹線の復旧作業をしていた作業員が垂れ下がった架線からの放電による感電で、全身火傷の重傷を負った事故で、警察がきょう、50代の現場責任者を書類送検したことがわかりました。
この事故は今年1月、さいたま市中央区の東北新幹線の線路内で、停電のため停車していた新幹線の復旧作業をしていた50代の男性作業員が感電し、全身やけどの重傷を負ったものです。
男性作業員は、垂れ下がった架線に近づき放電により、感電したとみられるということです。
警察は、男性が感電したいきさつなど調べを進めていましたが、その後の捜査関係者への取材で、警察がきょう午前、この現場の責任者で50代の男性会社員を業務上過失傷害の疑いで書類送検したことがわかりました。
捜査関係者によりますと、男性会社員は作業員らに対し、架線が通電している状態であることや復旧作業の際は架線が垂れ下がっていない下りの線路を、使うよう知らせる必要がありましたが、それを怠った疑いがあるということです。
男性会社員は、任意の調べに対し、おおむね容疑を認める話をしているということです。