犬が『部屋を散らかす』原因とは?問題行動に隠された危険な病気まで

『犬が部屋を散らかす原因』についてまとめました。原因が分かれば、愛犬が部屋を散らかしてしまわないための対策ができます。問題行動は危険な病気のサインである可能性もあるため、注意して見守りましょう。

犬が「部屋を散らかす」原因

やぶれたブランケットで遊ぶ犬

帰宅してまずやることは、愛犬が散らかした部屋の片づけや掃除すること、という経験をされる飼い主は意外といらっしゃいます。散らかった部屋を見て、「台風が通り過ぎたようだ」「泥棒が侵入したようだ」などと表現することがあるほどの散らかりようです。

犬が部屋を散らかすのは、「毎日のこと」という場合もあれば、「たまに散らかすことがある」という場合もあります。

部屋を散らかした愛犬を叱らず、ただ悶々と片づけをするべきなのか、掃除をする前にしっかり叱った方がいいのか、飼い主としては悩みどころですよね。

犬に自分の行動を「悪い行動」と理解してもらうためには、散らかしている最中または直後に叱らなければなりません。事後では、何を叱られたのか、なぜ叱られたのかを上手く理解することができないのです。

そして、最も考えなければならないことは、「なぜ部屋を散らかすのか」ということです。原因が分かれば、イライラすることもありませんし、叱る必要もなくなります。

犬が「部屋を散らかす」原因には、危険な病気が隠されていることもあります。ぜひ一緒に考えてみましょう。

1.興味を惹かれてしまうものばかり置かれている

犬が部屋を散らかすのは、興味を惹かれてしまうものばかり置かれているからです。好奇心が強く、何にでも興味を持ってしまう、幼い犬に多い行動です。

一度でもイタズラをされた物は、犬の届かない場所にしまっておきましょう。目につけば、手を出してしまいたくなるのです。

しかし、初めから部屋を片付けすぎてしまうと、愛犬が何に興味を持ち、何が部屋を散らかす原因になるのかを把握することが難しくなります。

壊されて困るもの、誤飲誤食の危険があるもの、大切なものを中心に、犬の届かない場所にしまいましょう。

2.不安とストレス

お留守番中の不安とストレスは、犬が部屋を散らかす原因になりやすいです。

不安を解消するため、ストレスを発散させるため、物を噛んで破壊したり、トイレシートを噛みちぎったり、暴れるなどして部屋を散らかしてしまうのです。

  • お留守番に慣れていない
  • お留守番の時間が長すぎる
  • 部屋の温度や湿度が高すぎる
  • 部屋が暑すぎるまたは寒すぎる

お留守番中の不安やストレスの原因は、部屋が、犬が安全に快適に安心して過ごせる環境にないからかもしれません。

3.体を動かしたい

散れたトイレットペーパーと犬

犬が部屋を散らかすのは、体を動かしたいからです。運動不足が原因なのではないかと考えることができます。エネルギーがあり余っているのです。

小型犬にはそれほどの破壊力はないかと思いますが、中型犬や大型犬が部屋を走り回るだけで、様々な物が破壊されてしまうことがあります。衝撃や振動によって、飾ってあるものが落ちて割れたりなどです。

お留守番中に「体を動かしたい!」という衝動に駆られることがないよう、お留守番前のお散歩を習慣にしてみましょう。

4.分離不安症

犬が部屋を散らかす原因となる病気には、「分離不安症」があります。

愛着のある飼い主と離れることに強い不安を感じる病気です。部屋を散らかすのは、分離不安症による問題行動であり、症状のひとつです。

お留守番中、飼い主と離れたことによる強い不安状態が長く続き、無駄吠えをしたり、手足やしっぽを噛むなどの自傷行為をしたりすることもあります。

  • しつこく飼い主の後をついて回る
  • 飼い主の姿が見えなくなると吠える
  • 部屋のあちこちで排泄をする
  • 飼い主が帰宅すると興奮しすぎてパニックになる

部屋を散らかすことに加えて、このような症状が見られるときは、分離不安症を疑ってよいと思います。

分離不安症には自傷行為も見られることがあるため、危険な病気であると言えます。精神的な病気だと思われがちですが、体への悪影響も大きいと思います。

まとめ

散らばった白い綿のようなものと犬

犬が部屋を散らかす原因を4つ解説しました。

  • 興味を惹かれてしまうものばかり置かれている
  • 不安とストレス
  • 体を動かしたい
  • 分離不安症

愛犬が部屋を散らかすことを(仕方がないな…)と諦めていませんか。厳しく叱りつけていませんか。

その前にまずは、そもそも犬に部屋を散らかす行動をさせないための部屋づくりを考えてみましょう。

また、犬が部屋を散らかす行動には、分離不安症などの危険な病気が隠されていることもあります。部屋を散らかすこと以外にも問題行動や異常な様子、自傷行為が見られるときは、獣医師に相談されることをおすすめします。

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