山形や秋田の記録的大雨で4人が行方不明です。山形では大雨特別警報がけさ早く大雨警報に切り替わりましたが、新庄市ではパトカーが流され、警察官2人と連絡が取れなくなるなど一夜明け、被害状況が見えてきました。
【写真を見る】道路が完全に崩れ、走行中に押し流されたか…パトカーは逆さまに 山形県の大雨 一夜明け被害明らかに
こちら新庄市本合海の現場です。後ろには、目視で少なくとも4台の車が水に浸かっているのが確認できます。実はここ、川が流れているわけではありません。普段は水田が広がっているということです。
そして、道路が完全に崩れていて、走行中に押し流されたのが分かります。そのうち、逆さまになっている1台。これは行方不明となっている警察官2人が乗っていたパトカーです。いずれも20代の巡査部長と巡査長で、昨夜、救助要請を受けて現場に向かった際に流されたということです。警察官2人はまだ見つかっていないということで、現在も消防などによる捜索活動がすすめられています。
付近の住民の方によりますと、ここ一帯は大雨で浸水しやすい地帯ということですが、ここまでの被害は初めてだということです。
2度の大雨特別警報が出された酒田市です。上空からは、川沿いの広い範囲で今も浸水している様子が確認できます。
記者
「酒田市を流れる日向川です。私が歩いている堤防はここで決壊しています。川の水はここから集落に流れ込んだとみられます」
一夜明け、酒田市では住人らが家の泥を掻き出す作業に追われていました。
記者
「酒田市穂積です。川の水は向こうからこちらに向かって流れたとみられます。家の壁には、私は180センチメートルほどありますが、背丈ほどの水がきていることがわかります」
住人
「流れてきたものがガラスを破ったのか、まずこのごみを出さなければ」
雨の影響で土砂崩れもおきました。舟形町では民家1棟が土砂に巻き込まれ、中から80代女性が救助され、病院に運ばれました。救助された際、意識はあったということです。また、酒田市八幡地区では荒瀬川が氾濫し、地区の一部が孤立しました。けさから自衛隊が入り、孤立集落から住民が運ばれていました。
山形県内ではおよそ1000戸が断水となるなど、ライフラインにも影響が出ています。
