中国外務省は、ウクライナ問題を担当する特使をブラジル、南アフリカなどに派遣すると発表しました。
中国外務省の毛寧報道官は26日、ウクライナ問題を担当する李輝ユーラシア特別代表を、28日からブラジル、南アフリカ、インドネシアに派遣すると発表しました。「グローバルサウスの重要メンバーと和平交渉について意見交換を行う」としています。
李輝特別代表は「ウクライナ危機を政治的に解決するため」として、今年3月にウクライナやロシアなど歴訪しています。
中国は5月、ブラジルと和平に向けた共同提案を行ったほか、今月24日には王毅外相がウクライナのクレバ外相と、25日にはロシアのラブロフ外相と会談するなど、外交活動を活発化させています。
今回の特使派遣は、グローバルサウスの国々と意見交換をすることで、ウクライナ問題の仲介役としての中国の影響力を拡大する狙いがあるものとみられます。