■パリオリンピック™ 卓球男子団体1回戦 日本-オーストラリア(日本時間5日、パリ南アリーナ )
男子団体の1回戦で世界ランク4位の日本は、オーストラリア(同15位)と対戦し、3-0のストレートで勝利。8強入りを果たし、3大会連続のメダル獲得に向け好スタートを切った。
五輪“デビュー戦”となった篠塚大登(20、愛知工業大)はダブルス(第1試合)とシングルス(第3試合)で2勝を挙げた。
日本はシングルス8強入りの張本智和(21、智和企画)、16強入りの戸上隼輔(22、井村屋グループ)、五輪初出場の篠塚の3人で挑んだ。
第1試合のダブルスは戸上と篠塚のペアがF.ルー&N.ラムのペアと対戦。第1ゲームを11-8で奪うと、第2ゲームは劣勢の展開から戸上のチキータ、バックの強打が決まるなど逆転で連取。第3ゲームは一進一退の攻防から終盤突き放し、11-6で勝利をつかんだ。
第2試合のシングルスではエース張本がH.ベーと対戦。序盤から得意のバックハンドの強打やフォアのドライブで圧倒し2ゲーム連取。第3ゲームはレシーブミスが続きリードを許したが、9-9からストレートのフォアで先にゲームポイントを奪う、だが相手も粘りデュースに持ち込まれるも14-12で日本が2勝。
勝てば勝利の第3試合は篠塚がF.ルーとのシングルス戦へ。第1ゲームは相手のペースになるも踏ん張り11-9で先取。第2ゲームは相手の強打からカウンターでコースを狙うなど、徐々に篠塚の流れになり連取。第3ゲームは5連続ポイントを奪うなどリズムをつかみ11-2で圧倒し、日本は初戦突破を果たした。
試合後、戸上は「シングルスで負けてしまった悔しさを今回の団体戦にぶつけたいなと思って今日初戦、本当にいい入りで3対0で勝ち切ることができて良かったです」と快勝スタートに安堵。篠塚は「初戦なんですけど、自分的には結構いい動きができたので、いいプレーができてよかったです」と手ごたえをつかんだようだ。
張本は「3ゲーム目ちょっともたついてしまったんですけど、初戦にしてはいい入り」と振り返り、「本当に一致団結できるチームだと思います」と話すなど、仲の良さもうかがえた。さらにチームを引っ張るエースは「リオ、東京と日本男子はメダルを取ってきているので、3大会連続で取れるように、次の試合に向けてしっかり準備していきたいです」とベスト4入りに向けて切り替えた。
卓球の五輪での団体戦は2008年の北京大会から採用され、第1試合がダブルスで、第2~5試合がシングルス。3ゲーム先取の5ゲームマッチで、3試合を先取したチームが勝利。日本男子はリオ五輪で銀メダル(水谷隼、丹羽孝希、吉村真晴)、東京五輪では銅メダル(水谷隼、丹羽孝希、張本智和)を獲得している。
準々決勝は台湾と対戦する。
【卓球男子団体戦1回戦】
日本 3-0 オーストラリア
第1試合)戸上・篠塚 vs F.ルー・N.ラム
11-8/11-6/11-6
第2試合)張本 vs H.ベー
11-4/11-4/14-12
第3試合)篠塚 vs F.ルー
11-9/11-7/11-2