男子400mハードル 豊田兼は足を引きずりながら何とかゴール「本当に厳しい1か月間でした」【パリ五輪】

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2024-08-05 18:08
男子400mハードル 豊田兼は足を引きずりながら何とかゴール「本当に厳しい1か月間でした」【パリ五輪】

■パリオリンピック™ 男子400mハードル予選(日本時間5日、スタッド・ド・フランス)

男子400mハードル予選5組に豊田兼(21、慶大)が出場し、53秒62の6着でフィニッシュした。

左足太ももにテーピングを巻いて登場した豊田。スタートを切ったものの序盤からスピードは出ない。最後尾で迎えたラスト100mでは足がつったような状態になり、最後のハードルを何とか飛び越え、足を引きずりながらのゴールとなった。

豊田は、昨年10月の日本GPシリーズヨギボーチャレンジで48秒47をマークし、参加標準記録(48秒70)を突破。6月に行われた日本選手権で自己ベストを0秒37更新する47秒99で初優勝を飾り、パリ五輪代表に内定した。その大会で2種目目の代表入りを狙った110mハードル予選で太もも裏に違和感を覚え、準決勝を棄権した。

「フランスに来てからの練習で痛めたところが再発してしまって、本当に厳しい1か月間でした」と、レース後に悲しそうな表情でそう明かした豊田。それでも「本当に初めての体験で、また新しいスタートラインがこれで切れたかなと思ってます」と前を向いた。

豊田の父はフランス・パリ出身。豊田も何度もパリを訪れ、幼少期には半年ほど滞在していたこともあるという。初の五輪代表入りに父は「純粋に喜んでくれたし、応援するような言葉を投げかけてくれた」と明かした豊田。慣れ親しんだ地での決戦に挑んだ。

予選1組に登場した小川大輝(21、東洋大)は50秒21で6着、予選3組に登場した筒江海斗(26、スポーツテクノ和広)は、50秒50の7着で、ともに6日の敗者復活戦に回ることとなった。

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